まず確認したいこと

飲み物を選ぶ前に、いまの飲み方を少しだけ振り返ってみましょう。「ふだん何を飲んでいるか」「いつ飲んでいるか」「続いているか」の3点です。

ふだん何を飲んでいるか

朝のコーヒー、仕事中のお茶、夜のお酒。一日に口にしている飲み物を、順番に思い出してみてください。

種類を数えてみると、水やお茶をほとんど飲んでいなかったと気づく方もいます。

いつ飲んでいるか

何を飲むかと同じくらい、いつ飲んでいるかも手がかりになります。次のような飲み方に心当たりはないでしょうか。

  • 食事のときにしか飲み物を口にしない

  • 仕事に集中していて、気づくと何時間も飲んでいない

  • 喉が乾いてから、一度にたくさん飲む

この記事が扱うのは、日中全般の飲み物の選び方と飲み方です。

続いているかどうか

ここ数日だけの一時的な乾きか、何週間も続いているのか。期間によって、様子を見るか相談を考えるかの判断も変わってきます。長く続いている場合については、記事の後半で触れます。

飲み物を選ぶときの考え方

ここからは、飲み物を選ぶときの視点を5つ並べます。どの飲み物にも「喉によい」と言い切れるものはなく、この記事で優劣をつけることもしません。自分の生活に合うかどうかで選んでみてください。

まず、よく選ばれている飲み物と、選ばれる場面を表にまとめます。

飲み物

選ばれることが多い場面

選ぶときに見ておきたい点

水・白湯

いつでも。仕事中や外出先

味がないぶん、飲み忘れやすい人もいる

麦茶などカフェインを含まないお茶

日中のこまめな一口。夕方以降

作り置きは早めに飲みきる

緑茶・紅茶・コーヒー

休憩や気分の切り替え

水分補給とは分けて考える人が多い

甘い飲み物

疲れたときのひと息

口の中に甘さが残るのが気になる人もいる

炭酸・酸味の強い飲み物

食事や気分転換

刺激が気になる日は控える人もいる

続けやすさで選ぶ

いちばん大事にしたいのは、無理なく毎日口にできるかどうかです。手に入りやすい、味に飽きない、持ち歩きやすい。そうした条件で選びます。

水や白湯、麦茶を選ぶ人が多いのは、こうした続けやすさが理由のひとつと言われています。

温度で選ぶ

乾きが気になるときは常温や温かい飲み物を選ぶ人が多いようです。どれがよいかは季節やそのときの気分でも変わります。

カフェインやアルコールを含むかどうか

コーヒーや濃いお茶、お酒は、水分補給とは分けて考える人が多い飲み物です。やめる必要はありませんが、あいだに水や麦茶をはさむ、という飲み方がよく紹介されています。

食事や飲み物の習慣は「鼻水が気になる時期に見直したい食事と飲み物の習慣」も参考になります。

甘さや刺激の強さ

甘い飲み物は、飲んだあとに口の中に甘さが残るのが気になるという人もいます。炭酸や酸味の強い飲み物は、喉に違和感がある日には刺激が気になるという人もいます。

感じ方には個人差があります。飲んだあとの口や喉の感じを、自分で確かめながら選んでみてください。

特別な飲み物を探さなくてよい

この記事では、特定の飲み物に体への働きがあるとは書きません。珍しいものを探すより、いま家や職場にある飲み物を、飲みやすい形で手元に置くことから始めるほうが取り入れやすいでしょう。

喉の痛み・咳・熱っぽさ・声のかすれを伴っているときや、飲み込みにくさがあるときは、この記事の範囲ではありません。飲み物の工夫を重ねるより、専門家への相談を考えてみてください。持病があり水分や飲み物について指示を受けている方は、その指示を優先してください。

飲み方の工夫

何を飲むかが決まったら、次は飲み方です。体の変化を約束するものではなく、こまめに飲むことを続けやすくするための選択肢として、できそうなものから試してみてください。

少しずつ、回数を分けて飲む

喉が乾いてから一度にたくさん飲むより、一口か二口を、回数を分けて飲む。こうした飲み方がよく紹介されています。

量を決めて頑張る必要はありません。

手の届く場所に置く

  • 机の上、利き手側の見える位置に置く

  • 外出のときは、かばんのすぐ取り出せるポケットに入れる

  • ふた付きのボトルにして、こぼれを気にせず置けるようにする

飲むタイミングを決めておく

「席についたら」「会議が終わったら」「トイレから戻ったら」。毎日の行動と一口をセットにしておく方法があります。

朝起きた直後の喉が気になる方の過ごし方は「朝起きたら喉がイガイガするときの考え方と寝室の工夫」で紹介しています。

場面に合わせて使い分ける

仕事中は水、夕方以降は麦茶、というように、場面ごとに飲み物を決めておく人もいます。

鼻の通りが気になる時期の飲み物については「鼻の通りが気になる時期の食事・飲み物との付き合い方」でも触れています。

飲み物だけに頼らない

こまめに飲んでいても乾きが気になるときは、部屋の空気が乾いているなど、飲み物以外の条件が関わっていることもあります。

加湿器を置く、エアコンの風向きを変えるなど、環境の見直しもあわせて考えてみてください。空気の乾燥については「空気の乾燥と鼻のムズムズ:うるおいを保つ工夫」にまとめています。

「何を」「いつ」「どのくらい」飲んだかを数日だけメモしてみると、飲んでいない時間帯が見えてきます。

気になる状態が続くときは

飲み方を見直しても何週間も乾きや違和感が続いている、いくら飲んでも乾く感じがとれない、痛みや咳を伴うようになった——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「鼻の不調が長く続くときは:受診を考える目安」にまとめています。

鼻のムズムズも一緒に気になっている方は「鼻のムズムズと喉のイガイガが同時に気になるとき」もあわせて読んでみてください。

よくある質問

Q. 喉が乾くとき、何を飲めばいいですか?

決まった正解はありません。水や白湯、麦茶など、自分が毎日無理なく続けられる飲み物を選ぶ人が多いと言われています。続けやすさ、温度、甘さや刺激の強さといった視点で、自分に合うものを選んでみてください。

Q. 冷たい飲み物は避けたほうがいいですか?

避けなければいけない、とは言えません。乾きが気になるときは常温や温かい飲み物を選ぶ人が多いようですが、感じ方には個人差があります。冷たい飲み物のほうが飲みやすく、こまめに口にできるなら、それもひとつの選び方です。

Q. コーヒーや緑茶は飲まないほうがいいですか?

やめる必要はありません。コーヒーや濃いお茶は水分補給とは分けて考える人が多い飲み物です。あいだに水や麦茶をはさむ、という飲み方がよく紹介されています。

Q. 水を飲んでもすぐに喉が乾きます。飲み物を変えたほうがいいですか?

飲み物を変える前に、飲む間隔や部屋の空気など、ほかの条件を見直してみるのがひとつの方法です。

Q. 喉の痛みや咳もあるときはどうすればいいですか?

痛み・咳・熱っぽさ・飲み込みにくさを伴う場合は、この記事で扱っている「日常の飲み物の選び方」とは別の話になります。飲み物で様子を見続けず、「受診を考える目安」を参考に、専門家への相談を検討してください。