まず確認したいこと

工夫を考える前に、飲んだ日のことを少しだけ振り返ってみましょう。「いつ気になるか」「どんな場で飲んだか」「飲まない日はどうか」の3点を見ておくと、このあとの内容を自分の飲み方に当てはめやすくなります。

いつ気になるか

  • 飲んでいる最中から気になる

  • 帰り道や寝る前に気になる

  • 翌朝、起きたときに気になる

この記事が扱うのは、お酒を飲んだ日とその翌朝です。お酒を飲まない日も毎朝同じように気になるなら、「朝起きたら喉がイガイガするときの考え方と寝室の工夫」のほうが近い内容です。

どんな場で飲んだか

  • にぎやかな店で、大きな声で長く話した

  • 暖房や冷房が強く、空気が乾いていた

  • 煙のある場所だった

  • お酒ばかりで、水をほとんど飲まなかった

  • 帰ってすぐ、そのまま寝た

飲まない日はどうか

飲んだ日だけ気になるのか、飲まない日もなんとなく続いているのか。飲んだ翌日だけなら、飲み方と翌朝の過ごし方を見直す余地があります。飲まない日も続いているなら、記事の後半で触れる相談の目安も見ておいてください。

お酒のあとに喉がイガイガしやすい背景

「飲んだ翌朝はどうして喉がカラカラなんだろう」と感じますよね。ここで原因をひとつに断定することはできませんが、飲みの場や飲み方の面からよく挙げられる考え方を並べてみます。

飲んでいる場の環境

お酒を飲む場所は、店の空調が強かったり、煙があったり、人が多くて声を張らないと会話ができなかったりと、喉にとって条件の厳しい環境が重なりやすい場所です。

長時間にぎやかな場で話し続けたあとに喉が乾くのは、お酒そのものより会話や空気の影響だったという人もいます。話し続ける場面の工夫は「話していると喉がイガイガするときの工夫(仕事・接客)」でも触れています。

お酒のあいだは水を飲む量が減りがち

飲んでいるあいだは、グラスにお酒が入っていても、水を口にする回数は意外と少ないものです。長い時間、水を飲まずに過ごしていることに、翌朝になって気づく人もいます。

群馬県の水分補給の案内では、アルコール類には水分を排せつする作用があるとして、飲酒後に水分を補給するよう呼びかけています。お酒は水の代わりにはならないと考えて、水を別に用意しておくと安心です。

出典: 群馬県「熱中症予防のための水分補給のポイント(早めに!こまめに!)」(2018年7月25日更新)

帰宅後の過ごし方と寝室

飲んだ日は、帰ってすぐ寝てしまいがちです。寝る前の水分や寝室の加湿など、ふだんなら何気なくやっていることが抜けやすくなります。

加えて、飲んだ夜は寝ている間に口が開きやすいと感じる人もいます。そのまま朝まで眠ると、起きたときに口の中まで乾いていることがあります。寝る前にできることは「寝る前にできる喉のケア習慣」で整理しています。

飲み物そのものの刺激

冷たい飲み物や炭酸、度数の高いお酒を続けて飲んだあとに、喉に刺激が残る感じがする人もいます。「何を飲んだ日に強いか」を思い出しておくと、次に飲むときの手がかりになります。

特定のお酒を飲むたびに喉のかゆみが強く出る、かゆみ以外に顔や体の変化を伴う、飲むたびに同じことが起きる——。こうした場合は、この記事で扱う範囲ではありません。自己判断で飲み方を試すより、専門家への相談を考えてみてください。

飲み方と翌朝の過ごし方の工夫

ここからは、飲む前・飲んでいる間・帰宅後・翌朝のそれぞれで取り入れやすい工夫を紹介します。体の変化を約束するものではなく、飲んだ日を過ごしやすくするための選択肢として読んでみてください。

まず、場面ごとの工夫を表にまとめます。

場面

取り入れやすい工夫

飲む前

出かける前に水を一杯飲む。寝室に加湿器や水をセットしておく

飲んでいる間

お酒の隣に水を置く。声を張る時間を減らす。煙や空調から離れた席を選ぶ

帰宅後

寝る前に水を一口。枕元に水を置く。横向きで寝てみる

翌朝

起きてすぐ水を飲む。朝の予定をゆるめる

飲む前にしておくこと

出かける前に、水を一杯飲んでおく。それだけでも、飲み始めてから最初に水を口にするまでの時間が短くなります。

あわせて、帰ってから何もしなくてすむように、寝室の加湿器や枕元の水を先にセットしておくと、帰宅後の抜けを減らせます。

飲んでいる間にできること

  • お酒のグラスの隣に、水のコップを並べておく

  • お酒を1杯飲んだら、水を一口はさむ

  • 声を張らなくてすむ席、空調の風や煙が直接来ない席を選ぶ

  • 長く話したあとは、少し聞き役に回る時間をつくる

ふだんの飲み物の選び方は「喉のうるおいを保ちたいときの飲み物の選び方」でも紹介しています。

帰宅後にできること

帰ったら寝る前に水を一口、そして枕元に水を置く。疲れていてもできる、この2つだけ決めておきます。

仰向けで口が開きやすいと感じる方は、横向きで寝てみるのもひとつの方法です。寝ている間に口が開いているかもしれないと思い当たる方は「鼻がつまって口呼吸になる夜、喉がイガイガするときの工夫」も参考になります。

翌朝の過ごし方

起きてすぐ、枕元の水を一口。朝いちばんに長く話す用事を避け、朝の予定を少しゆるめるのもひとつの工夫です。

飲んだ翌朝は睡眠時間も短くなりがちで、それだけで違和感を強く感じる人もいます。

「どこで」「何杯」「水を飲んだか」「翌朝どうだったか」を飲んだ日ごとにメモしておくと、自分の場合はどの場面を見直せばよいかが見えやすくなります。

気になる状態が続くときは

飲まない日も喉の違和感が続いている、飲むたびに決まって強いかゆみが出る、痛みや咳、声のかすれを伴うようになった——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「喉のイガイガが続くときの受診の目安」にまとめています。

お酒のあとに鼻のムズムズも一緒に気になる方は「お酒を飲むと鼻がムズムズするときに知っておきたいこと」もあわせて読んでみてください。

よくある質問

Q. お酒を飲んだ翌朝に喉がイガイガするのはなぜですか?

飲んでいる場の空気や声の使い方、水を飲む回数が減ること、帰宅後そのまま寝てしまうことが、生活の面からよく挙げられる背景です。

Q. 飲んでいる最中にできることはありますか?

お酒のグラスの隣に水を並べ、1杯飲んだら水を一口はさむのが取り入れやすい方法です。あわせて、声を張らずにすむ席を選んでみてください。

Q. ビールを飲むと喉がかゆくなることがあります。

特定のお酒のあとだけかゆみが強い、飲むたびに同じことが起きる、かゆみ以外に顔や体の変化がある場合は、この記事の範囲ではありません。飲み方を自分で試して様子を見るより、「喉のイガイガが続くときの受診の目安」を参考に、専門家への相談を検討してください。

Q. 翌朝は何を飲めばいいですか?

まずは枕元に水を置いて、起きてすぐ一口飲める状態をつくることをおすすめします。何を飲むかに決まった正解はなく、ふだんの飲み物の選び方は「喉のうるおいを保ちたいときの飲み物の選び方」で紹介しています。

Q. お酒を飲まない日も喉がイガイガします。

飲まない日も続いているなら、お酒以外の場面を見直す段階です。朝だけ気になるなら「朝起きたら喉がイガイガするときの考え方と寝室の工夫」、何週間も続いているなら受診の目安を確認してみてください。