まず確認したいこと

手順を決める前に、いまの朝の流れを少しだけ振り返ってみましょう。「最初の一口はいつか」「何を飲んでいるか」「続いているか」の3点を見ておくと、このあとの手順を自分の朝に当てはめやすくなります。

最初の一口はいつか

起きてから最初に何かを飲むまでに、どのくらい時間がたっているでしょうか。次のうち、近いものに印をつけてみてください。

  • 目が覚めたら、枕元のものをすぐ飲む

  • 起きて顔を洗い、身支度のあとに飲む

  • 朝食のコーヒーやお茶が、その日の最初の一口

  • 家を出るまで何も飲まないことが多い

何を飲んでいるか

水、白湯、お茶、コーヒー、牛乳。いまの最初の一口が何かを思い出してみてください。この記事では種類の優劣はつけません。

この記事が扱うのは、起きてすぐの行動の手順です。朝だけ喉がイガイガする理由を知りたい方は「朝起きたら喉がイガイガするときの考え方と寝室の工夫」、日中の飲み物全般の選び方は「喉のうるおいを保ちたいときの飲み物の選び方」のほうが近い内容です。

続いているかどうか

寝起きの乾きが数日のことなのか、何週間も毎朝続いているのか。長く続いている場合については、記事の後半で触れます。

起きてすぐの一杯を習慣にする考え方

「喉が乾いたら飲めばいいのでは」と感じるかもしれません。ここでは、起きてすぐの一杯を「気が向いたら」ではなく「手順」として決めておく考え方が挙げられる理由を3つ並べてみます。

寝起きは、飲まない時間がいちばん長かった直後

眠っているあいだは、何時間も飲み物を口にしません。一日の中で、うるおいを補えない時間がいちばん長いのが寝ているあいだだと言われています。

起きた直後は、その長い時間のすぐあとです。なぜ朝だけ気になるのかの背景は「朝起きたら喉がイガイガするときの考え方と寝室の工夫」で扱っていて、この記事はその先の行動に絞ります。

朝は判断する余裕がない

寝起きの頭で「何を飲もうか」「コップはどこだっけ」と考えるのは、思っている以上に手間です。その手間があると、最初の一口は身支度のあと、朝食のとき、と後ろにずれていきがちです。前の晩に用意しておけば、朝は考えずに手を伸ばすだけになります。

行動とセットにすると続きやすい

「目が覚めたら」「カーテンを開けたら」「歯を磨く前に」。すでに毎朝やっている行動の直前か直後に一杯を置くと、新しく覚えることが減ります。

喉の痛み・咳・熱っぽさ・声のかすれを伴っているとき、飲み込みにくさがあるときは、この記事の範囲ではありません。飲み物の手順を整えるより、専門家への相談を考えてみてください。持病があり水分や飲み物について指示を受けている方は、その指示を優先してください。

起きてすぐの一杯の手順

ここからは、前の晩から起きたあとまでの流れを順番に紹介します。体の変化を約束するものではなく、朝の最初の一口を忘れずにすむための手順の選択肢として、できそうなものから試してみてください。

まず、全体の流れを表にまとめます。

タイミング

やること

決めておくこと

前の晩

飲み物を用意して枕元か動線に置く

容器・置き場所

目が覚めたら

手を伸ばして一口

どの行動とセットにするか

飲み方

一気に飲まず、少しずつ

量を決めない

そのあと

身支度・朝食へ。日中の一口につなぐ

家を出るときのボトル

前の晩:置く場所と容器を決める

  • 枕元にふた付きのボトルかコップを置く。倒しても困らないふた付きが続けやすい

  • 枕元が難しければ、寝室のドアの近く、洗面所の前など、起きて最初に通る場所に置く

寝る前に水を用意しておく話は、寝室の工夫として「寝る前にできる喉のケア習慣」でも扱っています。夜中に喉が乾いて目が覚める方は「寝ている間に喉が乾いて目が覚めるときの考え方」も参考になります。

目が覚めたら:行動とセットで一口

「目が覚めてベッドの上で」「カーテンを開けた直後」「スマートフォンを手に取る前」。すでに毎朝している行動の、どこに一口を置くかを決めておきます。

場所は決まっているので、朝は手を伸ばすだけです。

飲み方:一気に飲まず、少しずつ

コップ一杯を一気に飲み干す必要はありません。一口か二口を、間を置きながら。量を決めて頑張るより、最初の一口を忘れないことのほうを大事にする人が多いようです。

何を飲むか:続けやすさで選ぶ

水、白湯、麦茶など、毎朝無理なく用意できて、前の晩に置いておけるものを選んでみてください。

温度や甘さ、カフェインの有無といった選び方の視点は「喉のうるおいを保ちたいときの飲み物の選び方」で扱っています。

そのあと:日中の一口につなぐ

起きてすぐの一杯は、一日の最初の一口です。家を出るときにボトルを持つ、というように朝の一杯を日中の流れの入口にする人もいます。無理につなげる必要はなく、まずは朝の一杯だけで十分です。

「枕元に置いた日」「置き忘れた日」と、寝起きの喉の感じをセットでメモしておくと、自分にとって続けやすい置き場所や容器が見えやすくなります。

出典: 厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」

気になる状態が続くときは

朝の一杯を続けても何週間も乾きや違和感が続いている、日中まで残るようになってきた、痛みや咳を伴うようになった——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「喉のイガイガが続くときの受診の目安」にまとめています。

朝の鼻水も一緒に気になっている方は「朝だけ鼻水が気になるときの考え方」もあわせて読んでみてください。

よくある質問

Q. 寝起きには水と白湯、どちらがいいですか?

比べるときは、温度の好みと、前の晩に用意しておけるかの2点を見てみてください。水は寝る前に枕元へ置いておけます。白湯は朝に沸かすか、保温できる容器に入れておくなど、用意の仕方が変わります。どちらが合うかは季節や好みで選んでかまいません。

Q. 起きてすぐ飲むのと、朝食のときに飲むのでは違いますか?

起きてすぐに飲むと、起きてからカラカラなままで過ごす時間を短くできます。最初の一口を朝食まで待たない、という手順の違いとして受け取ってください。

Q. どのくらいの量を飲めばいいですか?

一口か二口を少しずつ、というところから始めて、自分が心地よいと感じる量を見つけてみてください。量に決まりはありません。

Q. 枕元に水を置くと、夜中に起きたときも飲んでいいですか?

かまいません。夜中に喉が乾いて目が覚めることが多い方は、寝室の環境や寝方という別の視点も加わります。「寝ている間に喉が乾いて目が覚めるときの考え方」で扱っています。

Q. 喉の痛みや咳もあるときはどうすればいいですか?

痛み・咳・熱っぽさ・飲み込みにくさを伴う場合は、この記事で扱っている「起きてすぐの一杯の手順」とは別の話になります。飲み物で様子を見続けず、「喉のイガイガが続くときの受診の目安」を参考に、専門家への相談を検討してください。