まず 確認したいこと
見直す前に、いまの飲み方と過ごし方を少しだけ振り返ってみましょう。「どう飲んでいるか」「どこで乾くか」「続いているか」の3点を見ておくと、このあとの内容を自分に当てはめやすくなります。
どう飲んでいるか
「飲んでいる」と言っても、飲み方は人それぞれです。次のような飲み方に心当たりはないでしょうか。
乾いてから、一度にコップ一杯を一気に飲む
食事のときにまとめて飲み、あいだは何時間も飲まない
仕事に集中していて、気づくと午後まで口にしていない
コーヒーやお茶は飲むが、水はあまり飲んでいない
この記事が扱うのは飲み方と環境の見直しです。何を飲むかの選び方は「喉のうるおいを保ちたいときの飲み物の選び方」で扱っています。
どこで乾くか
エアコンのきいた部屋、暖房の前、マスクの中、オンライン会議の最中。乾くと感じる場所を思い出してみてください。
続いているかどうか
ここ数日の一時的なものか、何週間も続いているのか。飲む量が以前より明らかに増えているのに乾きが取れない場合は、見直しより先に相談を考えたい状態です。記事の後半で触れます。
持病があり、水分の量について医師から指示を受けている方は、この記事の内容よりその指示を優先してください。飲む量を自己判断で増やす前に、かかりつけ医に相談することを考えてみてください。
飲んでも喉が乾く感じがしやすい背景
「飲んでいるのに、どうして」と不思議に感じますよね。ここで原因をひとつに断定することはできませんが、よく挙げられる考え方を4つ並べてみます。当てはまるものが複数あることも珍しくありません。
飲んだ水は喉を通り過ぎていく
水を飲むと、喉のうるおいが補われたように感じます。ただ、飲んだ水は喉にとどまらず、すぐに通り過ぎていきます。そのため、一度にたくさん飲んでも、乾く感じはしばらくすると戻ってくると感じる人が多いようです。量よりも間隔のほうが手がかりになる、という考え方です。
部屋の空気が乾いている
飲み物でうるおいを補っても、吸っている空気が乾いていれば、喉には乾いた空気が通り続けます。冷房や暖房のきいた部屋では、とくに感じやすいようです。
器具ごとの工夫は「エアコンの部屋で喉が乾く・イガイガするときの工夫」や「暖房をつけると喉がイガイガするときの考え方と部屋の工夫」で扱っています。
口で息をしている時間が長い
集中してパソコンに向かっているとき、長く話しているとき、鼻がつまり気味のとき。自分では気づかないうちに口が開いていて、喉に直接空気が当たる時間が長くなっていることがあります。
話す場面で乾く方は 「話していると喉がイガイガするときの工夫(仕事・接客)」、通話が続く方は「電話やオンライン会議が続くと喉が乾くときの工夫」も参考になります。
乾きに意識が向いている
一度「乾いている」と気になり始めると、飲んだあとも喉の感じを確かめてしまい、わずかな乾きも強く感じられることがあります。注意の向き方が変わっている可能性も考えられます。
喉の痛み・咳・熱っぽさ・声のかすれ・飲み込みにくさを伴っているときは、この記事の範囲ではありません。自己判断で工夫を重ねるより、専門家への相談を考えてみてください。
飲み方と環境の見直し方
ここからは、「飲んでも乾く」ときに見直しやすいポイントを、順番に紹介します。体の変化を約束するものではなく、過ごしやすくするための選択肢として、できそうなものから試してみてください。
まず、乾くと感じる場面と見直すところを表にまとめます。
こんなときに乾く | まず見直すところ |
一気に飲んでもすぐ乾く | 飲む間隔・一回の量 |
冷暖房の部屋にいると乾く | 部屋の空気・風の当たり方 |
話したあと・作業中に乾く | 口の開き・飲むタイミング |
マスクの中で乾く | マスクの着け方・外す時間 |
一回の量を減らし、間隔を短くする
乾いてから一気に飲むのではなく、一口か二口を、こまめに。量を増やすより、飲む回数を増やすという考え方です。「席についたら一口」のように、行動とセットにしておくと続けやすくなります。
部屋の空気を整える
加湿器を置く、または濡らしたタオルを室内に干す
冷暖房の風が顔や喉に直接当たらないよう、風向きを変える
長時間いる部屋には湿度計を置いて、空気の乾きを目で確かめる
湿度の目安と測り方は「部屋の湿度はどれくらい?喉の乾きが気になる人の湿度の目安と測り方」にまとめています。
口が開いていないか意識する
作業中や話したあとに乾くなら、気づいたときに口を閉じて、鼻からゆっくり息をする。それだけの行動です。マスクの中で乾く方は「マスクの中で喉が乾く・イガイガするときの工夫」も参考になります。
朝と寝る前の飲み方を分けて考える
日中はこまめに飲めていても、寝ているあいだは何時間も水分をとりません。朝の乾きが強い方は、寝室の空気と枕元の水を見直す視点もあります。「朝起きたら喉がイガイガするときの考え方と寝室の工夫」で扱っています。
「いつ」「どこで」「どれくらい飲んだか」「そのあと乾いたか」を数日だけメモしてみると、飲んでいない時間帯や、乾きやすい場所が見えてきます。書き方は「喉の違和感を記録してみる:いつ・どこで・何をしたか」が参考になります。気になる状態が続くときは
飲み方や環境を見直しても何週間も乾きが続いている、飲む量が以前より明らかに増えているのに乾く感じが取れない、痛みや咳を伴うようになった——。
そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「喉のイガイガが続くときの受診の目安」にまとめています。
喉以外にも体の変化を感じている場合は、喉の話に限らず、かかりつけ医や内科に相談するのもひとつの方法です。
よくある質問
Q. 水を飲んでいるのに喉が乾くのはなぜですか?
飲んだ水は喉を通り過ぎること、部屋の空気の乾き、口で息をしている時間、乾きへの意識の向き方が、よく挙げられる背景です。複 数が重なっていることもあります。
Q. もっとたくさん飲んだほうがいいですか?
量を増やす前に、一回の量を減らして間隔を短くする飲み方を試してみるのがひとつの方法です。持病があり水分の量について指示を受けている方は、自己判断で増やさず、かかりつけ医に相談してください。
Q. 飲み物を変えたほうがいいですか?
種類を変える前に、飲む間隔と部屋の空気を先に見直してみてください。それでも気になる場合は「喉のうるおいを保ちたいときの飲み物の選び方」を参考にしてみてください。
Q. 加湿器をつけているのに乾きます。
ま ずは湿度計で部屋の湿度を確かめるところから始めてみてください。あわせて、冷暖房の風が顔や喉に直接当たっていないか、風向きも見直してみてください。湿度の目安は「部屋の湿度はどれくらい?喉の乾きが気になる人の湿度の目安と測り方」にまとめています。
Q. 喉の痛みや咳もあるときはどうすればいいですか?
痛み・咳・熱っぽさ・飲み込みにくさを伴う場合は、この記事で扱っている「飲んでも乾く感じ」とは別の話になります。自己判断で様子を見続けず、「喉のイガイガが続くときの受診の目安」を参考に、専門家への相談を検討してください。


