まず確認したいこと

食事を見直す前に、いまの食事の様子を少しだけ振り返ってみましょう。「どんな食事が多いか」「いつ気になるか」「食べ方はどうか」の3点です。

どんな食事が多いか

  • パンや揚げ物など、水分の少ないものが続いている

  • 汁物やスープを口にする機会があまりない

  • 味の濃いもの、辛いものを食べることが多い

  • 忙しくて食事を抜いたり、軽くすませたりする日が多い

当てはまるものがあれば、そこがひとつのヒントになります。

いつ気になるか

食べている最中なのか、食べ終わってしばらくしてからなのか。それとも、食事に関係なく一日中なのか。食事と時間が重なっているかどうかを見ておくと、食事を見直すべきかどうかの判断がしやすくなります。

食事に関係なく乾く感じが続く方は「水を飲んでも喉が乾く感じがするときに見直したいこと」もあわせて読んでみてください。

食べ方はどうか

急いで食べている、デスクで作業をしながら食べている、食事中に話し続けている。何を食べるかと同じくらい、どう食べるかも振り返ってみたいところです。

食事と喉の乾きで振り返りたいこと

食事と喉の乾きの関わりについて、ここで原因をひとつに断定することはできません。そのうえで、振り返るときの視点を4つ挙げます。

食事は水分をとる機会でもある

汁物やスープ、野菜の煮物など、食事のなかには水分を含むものがあります。食事を抜いたり、乾いたものだけですませたりすると、一日のなかで水分を口にする機会そのものが減ることがあります。

飲み物だけでなく、食事も含めて一日の流れを眺めてみると、見直すところが見つかることもあります。

水分の少ないものが続いている

パンやクラッカー、揚げ物など、水分の少ない食べ物が続くと、食べている途中で口や喉が乾いた感じになると話す人もいます。

こうした食べ物を避ける必要はありません。飲み物や汁物と一緒にとるなど、組み合わせで考えてみてください。

味の濃いもの・刺激の強いもの

塩気の強いもの、香辛料を多く使ったもの、とても熱いものや冷たいもの。こうした食事のあとに、喉が乾く感じや違和感を覚えることもあります。

感じ方は人によって違います。自分がどんな食事のあとに気になりやすいかを知っておくことが、選ぶときの手がかりになります。

食事の時間と食べ方

急いで食べる、話しながら食べる、作業をしながら食べる。こうした食べ方では、ゆっくり噛んだり、合間に飲み物を口にしたりする間がとりにくくなります。

職場で席を離れにくい方は「オフィスで一日中喉が乾くときの工夫」も参考になります。

特定の食べ物を口にしたあとに、喉や口の中がかゆくなる、腫れた感じがするといったことがある場合は、この記事の範囲ではありません。自己判断で食べ物を選び分けようとせず、医療機関に相談してください。息苦しさがあるときは、様子を見ずにすぐ医療機関を受診してください。喉の痛み・咳・熱っぽさ・飲み込みにくさを伴うときも同様です。

食事を選ぶときの工夫

ここからは、毎日の食事で取り入れやすい工夫です。喉の変化を約束するものではなく、食事を続けやすい形に整えるための選択肢として、できそうなものから試してみてください。

まず、気になる食事の場面と見直すところを表にまとめます。

こんな食事のときに気になる

まず見直すところ

パンや揚げ物など乾いたものが中心

汁物や飲み物を組み合わせる

味の濃いもの・辛いものが多い

続く日を減らし、ほかの日と比べる

食事を抜く・軽くすませる日が多い

食事の時間を決めておく

急いで食べる・話しながら食べる

ゆっくり噛む・合間に一口飲む

汁物を一品添える

みそ汁やスープなど、汁物を一品添えるのは、取り入れやすい工夫のひとつです。外食やお弁当のときも、汁物を選べる場面では選んでみてください。

汁物は熱すぎない温度で、少しずつ口にするほうが落ち着いて食べられます。

飲み物を手の届くところに

食事のときに飲み物を手元に用意しておくと、食べる合間に自然と口にしやすくなります。何を飲むかの考え方は「喉のうるおいを保ちたいときの飲み物の選び方」にまとめています。

お酒と一緒の食事で喉が気になる方は「お酒を飲んだあと喉がイガイガするときの考え方」も参考になります。

味の濃さや刺激は「続けない」から

  • 好きなものをやめるのではなく、続けて食べる日を減らしてみる

  • 熱いもの・冷たいものは、少し待ってから口にする

  • 食べたあとに気になった日を、簡単にメモしておく

食事を見直す考え方は、鼻の側から書いた「鼻水が気になる時期に見直したい食事と飲み物の習慣」でも紹介しています。

ゆっくり食べる時間をつくる

よく噛んで、合間に一口飲む。食事のあいだは話すのを少し休む。食事の時間そのものに少し余裕をもたせることも、ひとつの工夫です。

「パンだけの朝食」「辛いものの夕食」など、食事の内容と喉の感じをセットでメモしておくと、自分が気になりやすい食事のパターンが見えやすくなります。

気になる状態が続くときは

食事を見直しても何週間も乾く感じが続いている。食事に関係なく違和感がある。痛みや咳、飲み込みにくさを伴うようになった——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「喉のイガイガが続くときの受診の目安」にまとめています。

特定の食べ物のあとに鼻まで気になる方は「特定の食べ物で鼻がムズムズすると感じるときに知っておきたいこと」もあわせて読んでみてください。

よくある質問

Q. 喉が乾きやすいとき、食べたほうがいいものはありますか?

まずは汁物を一品添える、飲み物を手元に置くといった、食事のとり方の工夫から試してみてください。特定の食べ物を探すより、食事のなかで水分を口にする機会を増やすほうが取り入れやすい考え方です。

Q. 避けたほうがいい食べ物はありますか?

一律に避けるべきものがあるわけではありません。味の濃いものや刺激の強いもののあとに気になると感じる人もいるので、自分が気になりやすい食事を知り、続けて食べる日を減らしてみるくらいの考え方で十分です。

Q. 食べたあとに喉がかゆくなることがあります。

特定の食べ物を口にしたあとにかゆみや腫れた感じがある場合は、この記事の範囲ではありません。自己判断で食べ物を選び分けようとせず、医療機関に相談してください。息苦しさがあるときは、すぐに医療機関を受診してください。

Q. 食事と飲み物、どちらを先に見直せばいいですか?

どちらからでもかまいません。飲み物は「喉のうるおいを保ちたいときの飲み物の選び方」で、何から始めるか迷う方は「喉のセルフケア、何から始める?」で順番を整理しています。

Q. 喉の痛みや咳もあるときはどうすればいいですか?

痛み・咳・熱っぽさ・飲み込みにくさを伴う場合は、この記事で扱っている「食事と喉の乾き」とは別の話になります。自己判断で様子を見続けず、「喉のイガイガが続くときの受診の目安」を参考に、専門家への相談を検討してください。