まず確認したいこと

工夫を考える前に、いまの状態を少しだけ振り返ってみましょう。「いつ気になるか」「どんな朝に強いか」「続いているか」の3点を見ておくと、このあとの内容を自分の寝室に当てはめやすくなります。

いつ気になるか

起きた直後だけなのか、午前中いっぱい続くのか。それとも、夜中に喉が乾いて目が覚めるほどなのか。同じ「朝の喉」でも、気になる時間帯によって見直すところが少し変わります。

この記事が扱うのは、起きてから気づく違和感です。

どんな朝に強いか

毎朝同じように気になるのか、日によって差があるのかも手がかりになります。次のような朝を思い出してみてください。

  • 暖房や冷房をつけたまま寝た朝

  • 窓を閉め切って寝た朝

  • 夜ふかしをした、あまりよく眠れなかった朝

  • 前の日に長く話した、声をたくさん使った日の翌朝

思い当たる朝があれば、その条件がひとつのヒントになります。

続いているかどうか

ここ数日だけの一時的なものか、何週間も続いているのか。期間によって、様子を見るか相談を考えるかの判断も変わってきます。長く続いている場合については、記事の後半で触れます。

朝だけ喉がイガイガしやすい背景

「どうして朝だけなんだろう」と不思議に感じますよね。ここで原因をひとつに断定することはできませんが、よく挙げられる考え方を4つ並べてみます。当てはまるものが複数あることも珍しくありません。

寝ているあいだは水分をとらない時間が長い

日中はこまめに飲み物を口にしていても、眠っているあいだは何時間も水分をとりません。一日のなかで喉のうるおいを補えない時間がいちばん長いのが、寝ているあいだです。

そのため、起きた直後に喉の乾きや違和感を覚える人は少なくないと言われています。

寝室の空気が乾きやすい

冬の暖房、夏の冷房、閉め切った部屋。寝室は、空気が乾きやすい条件が重なりやすい場所です。

寝ているあいだは同じ空気を長い時間吸い続けることになるため、寝室の空気の状態がそのまま朝の喉の感じ方につながる場合があるようです。

口が開いて寝ているかもしれない

自分では気づきにくいのですが、寝ているあいだに口が開いていると、喉に直接空気が当たり続けます。朝起きたときに口の中まで乾いている感じがある方は、この可能性も考えられます。

これはあくまで可能性のひとつで、この記事で決めつけるものではありません。鼻の通りが気になる方は、鼻の側から見直してみるのもひとつの方法です。朝の鼻水が一緒に気になるなら「朝だけ鼻水が気になるときの考え方」も参考になります。

寝具やほこりなど寝室の環境

枕カバーやシーツ、布団、床のほこり。寝室には、顔の近くに長時間あるものがたくさんあります。

寝具を洗う間隔が空いているときや、寝室の掃除が後回しになっているときに、朝の喉が気になりやすいと感じる人もいます。

喉の痛み・咳・熱っぽさ・声のかすれを伴っているときは、この記事の範囲ではありません。自己判断で工夫を重ねるより、専門家への相談を考えてみてください。

寝室でできる工夫

ここからは、寝室で取り入れやすい工夫を紹介します。体の変化を約束するものではなく、朝を過ごしやすくするための選択肢として、できそうなものから試してみてください。

まず、気になる朝のパターンと見直すところを表にまとめます。

こんな朝に気になる

まず見直すところ

暖房・冷房をつけて寝た朝

寝室の空気(加湿・風向き)

口の中まで乾いている朝

枕元の水・寝る姿勢

季節を問わず毎朝

寝具の洗濯・寝室の掃除

寝不足の朝

睡眠時間・朝の予定

寝室の空気を整える

  • 加湿器を置く、または濡らしたタオルを室内に干す

  • 寝る前に数分だけ窓を開けて、空気を入れ替える

  • エアコンの風が顔や喉に直接当たらないよう、風向きを変える

加湿器が手元になくても、濡れタオル1枚から始められます。

枕元に水を置く

寝る前にひと口飲んでおく。そして、枕元に水を用意しておく。起きてすぐ手が届く場所に飲み物があると、朝の最初の一口を忘れずにすみます。

コップでもふた付きのボトルでもかまいません。続けやすい形を選んでみてください。

寝具と姿勢を見直す

  • 枕カバーやシーツを洗う間隔を短くしてみる

  • 寝室の床や寝具まわりのほこりを、週に一度は掃除する

  • 仰向けで口が開きやすいと感じる方は、横向きで寝てみる

枕の高さや寝る向きも、喉の乾きに関わると言われています。ただ、合う高さや向きは人によって違うので、数日ずつ試して比べてみるのがおすすめです。

無理をしない

よく眠れなかった朝は、いつもより違和感を強く感じることがあります。そんな日は朝の予定を少しゆるめる、朝いちばんに長く話す用事を避ける、といった過ごし方もひとつの工夫です。

「暖房をつけた」「窓を閉めた」「夜ふかしした」など、前の晩の条件と朝の喉の感じをセットでメモしておくと、自分の寝室のどこを見直せばよいかが見えやすくなります。

気になる状態が続くときは

寝室の工夫を試しても何週間も続いている、日中まで違和感が残るようになってきた、痛みや咳を伴うようになった——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「鼻の不調が長く続くときは:受診を考える目安」にまとめています。

鼻のムズムズも一緒に気になっている方は「鼻のムズムズと喉のイガイガが同時に気になるとき」もあわせて読んでみてください。

よくある質問

Q. 朝だけ喉がイガイガするのはなぜですか?

この記事で原因をひとつに断定することはできません。寝ているあいだに水分をとらない時間が長いこと、寝室の空気が乾きやすいこと、口が開いて寝ている可能性、寝具やほこりなどの環境が、よく挙げられる背景です。複数が重なっていることもあります。

背景には重なるところがありますが、夜中に目が覚めるほどの場合は、寝室の環境に加えて寝方そのものを見直す視点が加わります。まずはこの記事の寝室の工夫から試してみて、それでも続くようなら専門家への相談も考えてみてください。

決まった正解はありません。この記事では種類の比較はせず、枕元に用意しておいて、起きてすぐ一口飲める状態をつくることをおすすめしています。自分が続けやすい飲み物を選んでみてください。

枕の高さや寝る向きは、喉の乾きに関わると言われています。ただし合う高さは人によって違い、変えれば必ず違いが出るとは言えません。タオルを重ねて高さを少し変えてみるなど、買い替える前に手元のもので試してみるのがおすすめです。

痛み・咳・熱っぽさを伴う場合は、この記事で扱っている「朝だけの違和感」とは別の話になります。自己判断で様子を見続けず、「受診を考える目安」を参考に、専門家への相談を検討してください。