まず確認したいこと

見直すところを探す前に、いまの状態を少しだけ振り返ってみましょう。「夜のどの場面で気になるか」「どんな日の夜に強いか」「続いているか」の3点を見ておくと、このあとの内容を自分の暮らしに当てはめやすくなります。

夜のどの場面で気になるか

ひとくちに「夜」と言っても、場面はいくつかあります。帰宅してすぐなのか、夕食のあとなのか、お風呂上がりなのか、それとも布団に入ってからなのか。

気になりはじめる場面がわかると、その直前に何をしていたか、どの部屋にいたかが手がかりになります。この記事が扱うのは、起きている夜の時間に気づく違和感です。

朝起きた直後のほうが気になるという方は「朝起きたら喉がイガイガするときの考え方と寝室の工夫」をあわせてどうぞ。

どんな日の夜に強いか

毎晩同じように気になるのか、日によって差があるのかも見ておきたいところです。次のような日を思い出してみてください。

  • 会議や電話、接客などで長く話した日

  • 冷房や暖房のきいた部屋で一日過ごした日

  • 忙しくて、飲み物を口にする回数が少なかった日

  • 帰宅後、窓を閉め切った部屋で長く過ごした日

続いているかどうか

ここ数日だけのことか、何週間も続いているのか。期間によって、様子を見るか相談を考えるかの判断も変わってきます。長く続いている場合については、記事の後半で触れます。

夜だけ喉が気になりやすい背景

「昼間は平気なのに、どうして夜だけ」と不思議に感じますよね。ここで原因をひとつに断定することはできませんが、よく挙げられる考え方を4つ並べてみます。いくつかが重なっていることも珍しくありません。

一日ぶんの積み重ねが夜に出る

話す、乾いた空気のなかで過ごす、飲み物を後回しにする。ひとつひとつは小さなことでも、朝から夕方まで重なると、一日の終わりに喉の違和感として気づくことがあると言われています。

静かな時間は違和感に気づきやすい

日中は仕事や家事に意識が向いていて、喉の小さな違和感は後回しになりがちです。夜、ソファに座ってひと息ついたときや布団に入ったとき、気がそれるものが減って、はじめて気づくという人もいます。

同じように、夜になってから鼻のほうが気になるという声もあります。鼻の通りが気になる方は「夜になると鼻がつまりやすいのはなぜ?」も参考にしてみてください。

夜の部屋の空気が変わっている

帰宅してから寝るまで、窓を閉めて冷房や暖房をつけたまま過ごす。夜の部屋は、空気が入れ替わりにくい時間が長くなりがちです。

同じ部屋で何時間も過ごすうちに空気が乾いてきて、夜が深まるほど喉が気になってくると感じる人もいます。乾いた空気とのつきあい方は「空気の乾燥と鼻のムズムズ:うるおいを保つ工夫」でも紹介しています。

夕方からの飲み物の回数が減っている

日中は手元に飲み物を置いていても、帰宅後は夕食のときだけ、という方は少なくありません。夜中に目が覚めるのを避けたくて、夕方以降は飲む量を控えている方もいるでしょう。

夕方から寝るまでのあいだに、飲み物を口にしない時間がどれくらいあるかも、ひとつの手がかりになります。

喉の痛み・咳・熱っぽさ・声のかすれを伴っているときは、この記事の範囲ではありません。自己判断で工夫を重ねるより、専門家への相談を考えてみてください。

夜の過ごし方で見直したいこと

ここからは、夕方から寝る前までの時間で見直しやすいところを紹介します。体の変化を約束するものではなく、夜を過ごしやすくするための選択肢として、できそうなものから試してみてください。

まず、気になる場面と見直すところを表にまとめます。

こんな夜に気になる

まず見直すところ

長く話した日の夜

夕方以降の声の使い方・飲み物の回数

リビングで過ごしているとき

部屋の空気(換気・加湿・風向き)

お風呂上がり・寝る少し前

飲み物を手元に置く・寝る前の流れ

布団に入ってから

寝室の空気・寝具まわりの掃除

夕方からの飲み物を手元に置く

帰宅したら、まずコップ1杯の飲み物をテーブルに置く。夕食のあとも、座る場所の手が届くところに飲み物を置いておく。量を増やすというより、口にする回数を日中と同じくらいに保つ考え方です。

何を飲むかに決まった正解はありません。温かいものでも常温の水でも、自分が続けやすいものを選んでみてください。

夜の部屋の空気を入れ替える

  • 帰宅したら、数分だけ窓を開けて空気を入れ替える

  • 冷房や暖房の風が、座る場所に直接当たらないよう風向きを変える

  • 加湿器を置く、または濡らしたタオルを室内に干す

夕方以降は声を休ませる時間をつくる

日中に長く話した日は、夜の電話や長い会話を少し短めにする。意識して黙って過ごす時間を入れるのも、夜の過ごし方のひとつです。

寝る前の流れを決めておく

布団に入る前の過ごし方が日によってばらばらだと、どの夜に気になりやすいのかが見えにくくなります。寝室の空気を整える、ひと口飲む、枕元に水を置く、といった流れを決めておくのもひとつの方法です。

「長く話した」「エアコンをつけていた」「夕方から何も飲んでいなかった」など、その日の過ごし方と夜の喉の感じをセットでメモしておくと、自分がどこを見直せばよいかが見えやすくなります。

気になる状態が続くときは

夜の過ごし方を見直しても何週間も続いている、日中まで違和感が残るようになってきた、痛みや咳を伴うようになった——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「鼻の不調が長く続くときは:受診を考える目安」にまとめています。

鼻のムズムズも一緒に気になっている方は「鼻のムズムズと喉のイガイガが同時に気になるとき」もあわせて読んでみてください。

よくある質問

Q. 夜だけ喉がかゆい・イガイガするのはなぜですか?

この記事で原因をひとつに断定することはできません。一日ぶんの積み重ね、静かな時間に気づきやすいこと、夜の部屋の空気、夕方からの飲み物の回数が、よく挙げられる背景です。複数が重なっていることもあります。

この記事では、夜だけ気になる背景と、夕方からの過ごし方の見直しを中心に扱っています。寝る前については、寝室の空気を整える・ひと口飲む・枕元に水を置くといった流れを決めておくことを、ひとつの方法として紹介しました。

背景には重なるところがありますが、朝の場合は寝ているあいだの寝室の環境が中心になります。「朝起きたら喉がイガイガするときの考え方と寝室の工夫」で整理していますので、あわせて読んでみてください。

痛み・咳・熱っぽさを伴う場合は、この記事で扱っている「夜だけの違和感」とは別の話になります。自己判断で様子を見続けず、「受診を考える目安」を参考に、専門家への相談を検討してください。