まず確認したいこと
工夫を考える前に、いまの状態を少しだけ振り返ってみましょう。「どんな通話で気になるか」「どんな日に強いか」「続いているか」の3点です。
どんな通話で気になるか
電話の応対が続くとき、オンライン会議で自分が話す時間が長いとき。同じ通話でも、話す量や機器の使い方によって見直すところが少し変わります。
この記事が扱うのは、電話やオンライン会議など、機器を通して話す場面の喉の乾きです。
どんな日に強いか
毎日同じように気になるのか、日によって差があるのかも手がかりになります。次のような日を思い出してみてください。
会議が休みなく続いた日
通信が不安定で、何度も言い直した日
カメラをつけたままで、飲み物を口にしにくかった日
エアコンをつけた部屋に、ひとりで一日こもっていた日
思い当たる日があれば、その条件がひとつのヒントになります。
続いているかどうか
会議が多かった数日だけの一時的なものか、何週間も続いているのか。期間によって、様子を見るか相談を考えるかの判断も変わってきます。長く続いている場合については、記事の後半で触れます。
電話やオンライン会議で喉が乾きやすい背景
「対面で話すときより乾く気がする」と感じる方もいますよね。ここで原因をひとつに断定することはできませんが、通話ならではの条件としてよく挙げられる考え方を4つ並べてみます。当てはまるものが複数あることも珍しくありません。
マイク越しだと声が大きくなりやすい
相手の表情や反応が見えにくい通話では、「ちゃんと届いているかな」と不安になり、知らないうちに声を張っていることがあります。声を張るぶん、喉に空気が当たる時間も長くなると言われています。
通話のあいだに休む間がない
対面の会議なら、部屋を移動するあいだに自然と間があきます。オンラインでは、退出した次の瞬間に次の会議が始まることも珍しくありません。
席を立つ間も、飲み物を取りに行く間もないまま話し続ける。これは通話が続く日ならではの条件です。
画面の前では飲み物を口にしにくい
カメラに映っていると、飲む動作が気になって手が止まる。電話では、飲み込む音が相手に聞こえそうで控えてしまう。飲み物が目の前にあるのに飲めない時間が長くなりがちです。
ひとりの部屋で空気がこもりやすい
在宅勤務では、エアコンをつけた部屋を閉め切って、一日中同じ席に座っていることが多くなります。
部屋の空気が乾いていると、話す時間が同じでも乾きを強く感じやすいと言われています。部屋の温度と湿度の考え方は「部屋の温度・湿度と鼻づまりの関係」でも整理しています。
声のかすれ・喉の痛み・咳・熱っぽさを伴っているときは、この記事の範囲ではありません。声の出し方や発声の練習もこの記事では扱いません。自己判断で工夫を重ねるより、専門家への相談を考えてみてください。
通話中と合間にできる工夫
ここからは、通話の多い日に取り入れやすい工夫を紹介します。体の変化を約束するものではなく、仕事の時間を過ごしやすくするための選択肢として、できそうなものから試してみてください。
まず、気になる場面と見直すところを表にまとめます。
こんな場面で気になる | まず見直すところ |
つい声を張ってしまう | マイクの位置・音量の設定 |
会議が続いて休めない | 予定の組み方・会議の終わり方 |
画面の前で飲みにくい | 飲み物の容器・ミュートの使い方 |
部屋にこもりきり | 換気・エアコンの風向き |
マイクと音量の設定を見直す
マイクを口元に近づける、またはマイク付きのヘッドセットを使う
マイクの入力音量を上げて、ふだんの声の大きさで届くようにする
相手の声が小さいときは、自分の声ではなくスピーカーやイヤホンの音量を上げる
これは声の出し方を変える話ではなく、機器のほうを自分の声に合わせるという工夫です。
ミュートのあいだに一口飲む
自分が話していないあいだはミュートにして、そのタイミングで一口飲む。ミュートと一口をセットにしておくと、飲む機会を逃しにくくなります。
ふた付きやストロー付きの容器を、画面の横に置いておく方法もあります。
会議と会議のあいだに間をつくる
自分が設定する会議は、切りのいい時刻より少し早く終わる長さにする
連続する予定のあいだに、短い空き時間を予定として入れておく
声以外の手段も使う
短い返事はチャットやリアクションボタンで返す、長い説明は画面共有の資料に任せる、といった方法で話す量そのものを減らすこともできます。
集中しに くい日の過ごし方は「鼻づまりで勉強・仕事に集中できないときの工夫」でも紹介しています。
部屋の空気を整える
通話の合間に窓を開けて、空気を入れ替える
エアコンの風が顔や喉に直接当たらないよう、風向きや机の位置を変える
加湿器を置く、または濡らしたタオルを室内に干す
空気の乾燥と鼻の関係は「空気の乾燥と鼻のムズムズ:うるおいを保つ工夫」にまとめています。
「会議が何本続いた」「どのくらい話した」「飲めたかどうか」など、その日の通話の量と喉の感じをセットでメモしておくと、自分の働き方のどこを見直せばよいかが見えやすくなります。気になる状態が続くときは
工夫を試しても何週間も続いている、通話のない日や休みの日にも乾きや違和感が残る、声がかすれる、痛みや咳を伴うようになった——。
そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「鼻の不調が長く続くときは:受診を考える目安」にまとめています。
仕事を始める前の朝から喉が気になっている方は「朝起きたら喉がイガイガするときの考え方と寝室の工夫」もあわせて読んでみてください。
よくある質問
Q. オンライン会議が続くと喉が乾くのはなぜですか?
この記事で原因をひとつに断定することはできません。マイク越しで声が大きくなりやすいこと、通話のあいだに休む間がないこと、画面の前で飲み物を口にしにくいこと、部屋の空気がこもりやすいことが、よく挙げられる背景です。複数が重なっていることもあります。
Q. 会議中に飲み物を飲んでも失礼になりませんか?
職場や相手によって受け止め方は違うため、一概には言えません。気になる場合は、ミュートにしているあいだに一 口飲む、ストロー付きの容器で動作を小さくする、といった方法があります。
Q. 電話の応対が続く仕事です。通話を切れないときはどうすればいいですか?
通話と通話のあいだに一口飲むと決めておき、飲み物をすぐ手の届く場所に置いておく方法があります。ヘッドセットのマイクを口元に寄せて、声を張らずにすむようにする工夫も取り入れやすいでしょう。
Q. 声がかすれる・喉が痛いときはどうすればいいですか?
声のかすれ、痛み、咳、熱っぽさを伴う場合は、この記事で扱っている「通話が続いたときの乾き」とは別の話になります。自己判断で様子を見続けず、「受診を考える目安」を参考 に、専門家への相談を検討してください。


