まず確認したいこと

見直しを始める前に、手が目元に行く場面を思い出してみましょう。「いつ」「どこで」「手がどんな状態のときか」の3点がわかると、変えるところを選びやすくなります。

手が目元に行く場面

次のうち、思い当たるものはあるでしょうか。

  • パソコンやスマホの画面を長く見続けているとき

  • 考えごとや電話の最中など、手が空いているとき

  • 起きた直後や寝る前など、眠いとき

  • 外から帰ってきて、手を洗う前

  • 頬づえをつく、顔に手を当てる姿勢が多いとき

ひとつに決まらなくてもかまいません。複数の場面が重なっている人もいます。

手がどんな状態のときか

こするときの手が、洗ったあとなのか、外から帰ったばかりなのか、作業の途中なのか。手の状態がわかると、「手を洗うタイミング」や「作業中の手の置き場」のように、見直す行動が具体的になります。

こするほかに気になることがあるか

この記事が扱うのは、かゆみや違和感から、つい手が目元に行ってしまうという行動の話です。

痛み、見え方の変化、強い充血、まぶたの腫れなどがあるときは、この記事の範囲ではありません。工夫を重ねる前に、眼科への相談を考えてください。

気づかないうちに手が目元に行く背景

「どうしてやめられないんだろう」と、自分を責めてしまう人もいるかもしれません。ここでは理由をひとつに決めず、よく挙げられる考え方を3つ並べます。

無意識の動作は自分では気づきにくい

手が顔に行く動きは、意識して始めるものではないこともあり、こすったあとで気づくこともあります。気づいたときにはもう終わっているため、「次から気をつけよう」と思うだけでは場面が変わりにくいと考えられます。

だからこそ、意志の力より先に、場面や環境の側を変えておく見直しも、ひとつの選択肢です。

手が顔の近くにある時間が長い

頬づえをつく、あごに手を当てて画面を見る。こうした姿勢が続くと、手と目元の距離が近いまま時間が過ぎていきます。手が近くにあるほど、触れるまでの動きは小さくてすみます。

机の高さや椅子の位置によって、頬づえをつきやすくなっていることもあります。

かゆみや違和感がきっかけになることも

目元のかゆみや、何かが入ったような違和感があると、手が動きやすくなります。かゆみの理由はさまざまで、この記事で決めることはできません。

鼻水やくしゃみも一緒に気になる時期なら、「鼻水と目のかゆみ・涙が同時に気になるときの考え方」や「くしゃみと目のかゆみが同時に気になるときにできること」もあわせて読んでみてください。

手元と行動の見直し

ここからは、手元や行動で変えられることを紹介します。目の状態の変化を約束するものではなく、手が目元に行く場面を減らすための選択肢として、できそうなものから試してみてください。

まず、場面ごとに見直すところを表にまとめます。

手が目元に行く場面

まず見直すところ

画面を長く見ているとき

作業の区切り・手の置き場

考えごとや電話の最中

手に持つもの・頬づえの姿勢

外から帰った直後

手を洗うタイミング

眠いとき

寝る前の過ごし方・寝室での手元

気づくきっかけをつくる

  • 手が目元に行ったと気づいたら、一度手を下ろして膝や机に戻す

  • 画面から目を離し、少し遠くを見て休む

  • 机やモニターの端に小さな付箋を貼り、手元を思い出す合図にする

こすってしまったあとに気づくのは、失敗ではありません。気づけた回数が増えること自体が、場面をつかむ手がかりになります。

手元や机の配置を変える

  • 手を置く場所を決めておく(マウスの横、キーボードの手前など)

  • 頬づえをつきやすい机や椅子の高さなら、座る位置を少し変えてみる

  • 考えごとのときに手に持てるペンやマグカップを、手の届く場所に置く

  • 顔を拭くためのティッシュを、取りに立たなくてすむ場所に置く

大きく模様替えをしなくても、手の置き場がひとつ決まるだけで、手持ちぶさたな時間の過ごし方が変わることがあります。

手を洗うタイミングを決める

外から帰ったとき、掃除のあと、動物に触れたあと。手を洗うタイミングを生活の流れに組み込んでおくと、汚れた手のまま目元に触れる場面を減らせます。爪を短く整えておくのも、手元の見直しのひとつです。

布団の上げ下ろしや掃除のときに鼻も気になる方は、「布団や掃除のときの鼻ムズムズとハウスダストの工夫」も参考になります。

我慢だけに頼らない

「絶対に触らない」と決めると、かえって目元が気になってしまうこともあります。完全にやめることを目標にするより、場面をひとつずつ減らしていくくらいの気持ちで向き合うほうが続けやすいかもしれません。

「画面作業中」「帰宅直後」「電話中」など、手が目元に行った場面と、そのとき手を洗っていたかを短くメモしておくと、見直す場面を選びやすくなります。書き方は「喉の違和感を記録してみる:いつ・どこで・何をしたか」の考え方も参考になります。

気になる状態が続くときは

手元を見直しても、かゆみや違和感が続いている。こすらずにいられないほど気になる日が多い。そんなときは自分だけで判断せず、眼科に相談することを考えてみてください。

相談するときは、目の状態とあわせて、手が目元に行く場面や、いつごろから続いているかを伝えると話しやすくなります。目薬などを使う場合は、パッケージの表示や添付文書、眼科・薬剤師の指示を優先してください。

強い痛みがある、急に見え方が変わった、目に何かが入って取れない、目をぶつけたといったときは、様子を見ずにすぐに眼科などの医療機関へ相談してください。

よくある質問

Q. 目をこする癖に、自分で気づく方法はありますか?

こすったあとで気づくこともあるため、手が目元に行きやすい場面を先に知っておくのがひとつの方法です。画面作業中、帰宅直後、眠いときなど、場面を思い出してみてください。付箋などの合図を置いておくのも手がかりになります。

Q. こすりたくなったら、代わりに目を押さえてもいいですか?

目を押したり押さえたりするより、手を下ろして、画面から目を離して少し休むほうを選んでみてください。目に触れてよいか気になるときは、眼科で聞いてみると安心です。かゆみが強く続くときは、眼科への相談を考えてください。

Q. 手を洗っていれば、目をこすっても大丈夫ですか?

手を洗うことは手元の見直しのひとつですが、洗っていればこすってよい、というものではありません。この記事では、手が目元に行く場面そのものを減らすことを中心に考えています。

Q. 目薬を使えば、こすらずにすみますか?

目薬を使うかどうかや使い方は、パッケージの表示や添付文書、眼科・薬剤師の指示を優先してください。手が目元に行く場面そのものを減らす見直しは、目薬を使う・使わないにかかわらず取り入れられます。

Q. どんなときに眼科へ相談したほうがいいですか?

かゆみや違和感が続くとき、こすらずにいられない日が多いときは、眼科への相談を考えてみてください。痛み、強い充血、まぶたの腫れがあるときも、眼科に相談してください。強い痛みがある、急に見え方が変わった、目をぶつけた、何かが入って取れないときは、すぐに医療機関へ相談してください。