まず確認したいこと

工夫を考える前に、いまの状態を少し振り返ってみましょう。「外出時に強まるか」「屋内でも続くか」「目と鼻どちらが先か」の3点を意識すると、自分に合う工夫を選びやすくなります。

  • 外に出たときに強まるか——屋外で目や鼻の違和感が増すなら、外の空気に触れる場面との関連を考えてみる余地があります

  • 屋内でも続くか——自宅の中でも気になるなら、室内の環境も見直してみましょう

  • どちらが先に気になるか——鼻水が先か、目のかゆみが先かをメモしておくと、あとで振り返るときの目印になります

考えられる背景

鼻水と目のかゆみ・涙が同時に気になるとき、「何が原因なんだろう」と気になる方も多いと思います。代表的な背景を知っておくと、落ち着いて向き合いやすくなります。

外の空気に触れる場面での重なりやすさ

屋外で過ごす時間が長い日や、風の強い日などに、鼻と目の両方に違和感を覚えやすいと感じる人は少なくないようです。

季節によって空気中に含まれるものが変わることも、感じ方に影響しているのではないかと考えられています。季節の変わり目に鼻水が気になりやすい方は「季節の変わり目に鼻水が気になるときの考え方」もあわせてご覧ください。

鼻と目は涙の通り道でつながっている

目の表面をうるおしている涙は、目頭の鼻に近いところにある小さな穴から鼻涙管(びるいかん)という通り道に入り、鼻へ流れています。目と鼻は、この涙の通り道でつながっています。

また、外の空気に触れる場面では、目と鼻の両方が同じ空気にさらされます。

出典: 米国国立医学図書館 MedlinePlus「Blocked tear duct」(2024年7月16日)

室内でも起こりうる点

外出時だけでなく、室内で過ごしているときにも同じような感覚になることがあります。空気の入れ替えの少ない部屋や、掃除の頻度によって感じ方が変わるという声もあります。

日常でできる工夫

背景がはっきりしなくても、日常の中で試しやすい工夫はいくつかあります。外出時と帰宅後で分けて考えると取り入れやすくなります。

外出時に意識したいこと

場面

試してみたい工夫

屋外を歩くとき

メガネやマスクで顔まわりを覆う面積を増やす

風が強い日

コンタクトよりメガネを選ぶ日を作ってみる

帰宅直後

服や上着についたものをできるだけ室内に持ち込まない

メガネは目を物理的に覆うだけでも、目に触れる面積を減らす工夫のひとつになります。普段コンタクトの方も、気になる時期だけメガネに切り替えるのも一つの選択肢です。

帰宅後にできること

  • 帰宅したら洗顔・うがいで顔まわりを洗い流す

  • 目をこすらず、ぬるま湯で軽くすすぐように洗う

  • 衣類はできるだけ早めに着替える

目をこすると刺激が強まりやすいので、かゆくても強くこすらないようにしましょう。

室内の環境を整える

室内でも気になる方は、換気の頻度や掃除の仕方を見直してみるのもおすすめです。窓を開けて空気を入れ替える時間を作ったり、床やカーテンのほこりを溜めにくくする工夫が助けになることがあります。

室内環境とムズムズ感の関係については「布団や掃除のときの鼻ムズムズとハウスダストの工夫」でも詳しく紹介しています。

気になる状態が続くときは

工夫を試しても鼻水と目のかゆみ・涙が長く続く、日常生活に支障が出ている、目の充血や痛みが強い——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科や眼科などの専門家に相談することを考えてみてください。詳しくは「鼻の不調が長く続くときは:受診を考える目安」にまとめています。「風邪か花粉か」で迷う場合は「風邪?花粉?と迷ったときの考え方」も参考になります。

よくある質問

Q. 鼻水と目のかゆみが同時に出るのはなぜですか?

目と鼻は涙の通り道(鼻涙管)でつながっていて、目の表面をうるおす涙は鼻へ流れています。外の空気に触れる場面では目と鼻の両方が同じ空気にさらされるため、同時に違和感が出ることがあります。屋内で過ごしているときも起こることがあります。

Q. 目のかゆみにはメガネが役立ちますか?

メガネは目を覆う面積を増やす工夫のひとつとして取り入れやすいものです。効果を保証するものではありませんが、屋外で過ごす時間が長い日に試してみる価値はあるかもしれません。

Q. 目をこすってしまうのですが、よくないですか?

かゆみがあると無意識にこすりたくなりますが、こすると刺激が強まりやすいため、ぬるま湯で軽く洗い流すなど、こすらない工夫を心がけてみてください。

Q. 何日くらい続いたら受診を考えるべきですか?

目安のひとつとして、米国国立医学図書館の医療情報サイト「MedlinePlus」は、鼻づまりや鼻水が3週間を超えて続くとき、熱を伴うとき、片側だけから出る・いやなにおいがするとき、額や目のまわり・頬が腫れるときなどに、医療機関へ相談するよう案内しています。目の充血や痛みが強いとき、ものがかすんで見えるときも、日数にかかわらず眼科などの専門家に相談することを考えてみてください。「受診を考える目安」も参考になります。

出典: 米国国立医学図書館 MedlinePlus「Stuffy or runny nose - adult」(2025年7月3日)

参考情報