まず確認したいこと

整理を始める前に、「鼻の中か表面か」「どんな場面で」「続いているか」の3点を振り返ってみましょう。感じている場所によって、見直したいポイントが変わってきます。

  • 鼻の中か表面か——鼻の穴の内側なのか、鼻の頭・小鼻・鼻の下の皮膚なのか

  • どんな場面で気になるか——マスクを外した直後、洗顔後、乾燥した時期など

  • 続いているかどうか——一時的なのか、赤みやカサつきをともなって長引いているのか

鼻の中のムズムズが気になる方は「鼻がムズムズするときに考えられる主な背景」で広く整理しているので、あわせて参考にしてください。

考えられる背景

鼻の表面がムズムズしやすくなる背景には、いくつかの環境要因が重なっていると考えられます。皮膚そのものの状態を診断するものではありませんが、一般的に言われている範囲を整理します。

マスクとの摩擦・蒸れ

マスクの縁が鼻に触れる部分は、摩擦とムレが同時に起こりやすい場所です。長時間の着用や、サイズが合っていないマスクは、皮膚への負担が大きくなりやすいと言われています。

ティッシュでの摩擦・かみすぎ

鼻をかむ回数が増えると、ティッシュとの摩擦が繰り返し皮膚に加わります。かみ方や使うティッシュによって、皮膚への負担は変わってくるようです。この点は「鼻のかみ方と肌へのいたわり方」でも詳しく取り上げています。

空気の乾燥・気温差

空気が乾燥する時期や、屋内外の気温差が大きい日は、皮膚のうるおいが失われやすいと言われています。鼻の表面は薄い皮膚が多いため、変化を感じやすい部位のひとつです。

花粉やほこりとの接触

屋外で花粉やほこりに触れる機会が多い時期は、手で鼻先に触れる回数も増えがちです。触れる頻度そのものが、皮膚への刺激につながっている場合もあると考えられます。

表面のムズムズは、鼻の中の反応とは別の要因が重なっていることが多いようです。「摩擦」「乾燥」「触れる頻度」の3つを意識しておくと、日常の工夫を選びやすくなります。

日常でできる工夫

ここから紹介するのは、皮膚の状態を約束するものではなく、摩擦や乾燥をやわらげるための身のまわりの工夫です。取り入れやすいものから試してみてください。

触れ方を見直す

  • 鼻をかむときはやわらかいティッシュを選び、こすらず押さえるようにふく

  • 手で鼻先に触れる回数を、できる範囲で意識して減らす

  • 洗顔のあとは、タオルでこすらずやさしく押さえて水分をとる

マスクを見直す

気になる状態

試してみたい工夫

マスクの縁が擦れる

顔の大きさに合ったサイズを選び直す

長時間の着用で蒸れる

可能な範囲でこまめに外す時間をつくる

素材が気になる

肌あたりのやわらかい素材を試してみる

うるおいを保つ習慣

部屋の乾燥が気になる時期は、加湿器や濡れタオルで室内のうるおいを保つ工夫も、皮膚の負担をやわらげる一助になると言われています。特定の製品をすすめるものではなく、生活の中で無理なく続けられる範囲で取り入れてみてください。

赤み・かぶれ・ひび割れなど、皮膚の変化がはっきりある場合は、自己判断でケアを続けず、早めに専門家に相談することを検討してください。

気になる状態が続くときは

表面のムズムズが長引く、赤みやかぶれをともなうと感じるときは、皮膚科への相談も選択肢のひとつです。鼻の中の状態とあわせて気になる場合は、耳鼻咽喉科での相談も検討してください。

受診全般の考え方は「鼻の不調が長く続くときは:受診を考える目安」にまとめています。

よくある質問

Q. 鼻の中のムズムズと表面のムズムズは何が違うのですか?

鼻の中のムズムズは粘膜側の反応として扱われることが多いのに対し、この記事で扱う表面のムズムズは皮膚側の摩擦や乾燥が関わっていると考えられています。切り口が異なるため、この記事では表面・皮膚側に絞って整理しています。

サイズの合ったマスクを選ぶ、素材を見直す、可能な範囲でこまめに外す時間をつくるといった工夫が考えられます。ただし皮膚の状態を約束するものではなく、自分に合う方法を探すための選択肢のひとつとして試してみてください。

特定の製品をすすめることはこの記事ではしていませんが、室内のうるおいを保つなど、生活の中で無理なく続けられる工夫を取り入れる人は多いようです。皮膚の状態が気になる場合は、専門家に相談することも検討してください。

赤みやかぶれなど、はっきりとした皮膚の変化がある場合は、自己判断で様子を見続けず、皮膚科などの専門家に相談することをおすすめします。

参考情報

鼻の症状(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)