まず確認したいこと
眼鏡を探す前に、どんな場面で目元が気になっているのかを整理しておきましょう。運動の種類と、そのときの環境や道具によって、確かめたい条件が変わります。
すぐに医療機関へ向かいたい状態
ボールや器具、枝などが目に当たった。目に入ったものが取れない。見え方が急に変わった。強い痛みがある。こうしたときは運動を中断し、目をこすらずに、すぐに眼科などの医療機関に相談してください。
どんな場面で気になるか
当てはまる場面をチェックしてみてください。
自転車やランニングで、向かい風を受けながら走っているとき
乾いた土や砂のグラウンド、未舗装の道で運動しているとき
前を走る人やチームメイトが、砂ぼこりを巻き上げたとき
風の強い日や、花粉や黄砂が気になる時期に屋外で運動するとき
汗をぬぐったり髪を払ったりして、目元に手が近づいたとき
試合か、練習や個人の運動か
大会や試合に出る予定があるかどうかも、最初に確かめておきたい点です。ルールのある場では使える眼鏡に決まりがあることがあり、選び方の出発点が変わります。
運動中に目元が気になりやすい背景
運動しているときだけ目元が気になる背景には、いくつかの条件が重なっていると考えられます。よく挙げられる条件を並べます。
動いているぶん、顔に当たる風が強くなる
前へ進む速さのぶん、顔に当たる風は止まっているときより強く感じやすくなります。自転車の下り坂や向かい風の中が、その例です。
風が目元に当たり続けると、目を細めたり、まばたきが増えたりして、運動に集中しにくいと感じる人もいます。
足元の土や砂が舞いやすい
グラウンドや未舗装の道では、乾いた日ほど砂ぼこりが舞いやすくなります。自分の足元だけでなく、まわりの人の動きで舞い上がることもあります。
黄砂やPM2.5が気になる日の外出については「PM2.5・黄砂が気になる日の鼻の不快感との付き合い方」でも扱っています。鼻水やくしゃみも一緒に気になる方は「鼻水と目のかゆみ・涙が同時に気になるときの考え方」もあわせてどうぞ。
運動中は目元に手が伸びやすい
汗をぬぐう、前髪を払う、まぶしさに手をかざす。運動中は、目元へ手が近づく場面が多くあります。
土やボールに触れた手、汗を吸った手袋やリストバンドのまま目元に触れることが気になる、と感じる人もいます。
普段の眼鏡は運動を想定しているとは限らない
普段かけている眼鏡や、おしゃれ用のサングラスは、運動中の激しい動きやぶつかったときのことを想定して作られているとは限りません。
見た目が似ていても、保護を目的にした眼鏡と同じものとして扱わないことが大切です。どんな用途向けの製品かは、製品の表示や説明書で確かめましょう。
保護用眼鏡を選ぶときの確認点
選ぶ前に自分で確かめておきたい条件を整理します。体の変化を約束するものではなく、運動中を過ごしやすくするための選択肢として読んでみてください。
確認したいこと | 見るところ |
競技のルール | 大会の要項や所属チームの決まりで使える眼鏡か |
用途の表示 | 製品の表示・説明書に書かれた想定用途 |
ずれにくさ | 走る・跳ぶ・下を向いたときの動き |
見える範囲 | 横や足元の見え方、フレームの位置 |
道具との組み合わせ | ヘルメット・帽子・マスクなどとの当たり方 |
競技のルールと安全性を先に確かめる
競技によっては、眼鏡の使用や形、素材について決まりがある場合があります。試合に出る予定があるなら、大会の要項や所属チームの指導者、競技団体の案内を先に確認しておくと安心です。
安全性については、製品の表示や説明書、購入する店の説明で、どの用途を想定した製品かを確かめましょう。わからないときは、店の人に運動の種類を伝えて尋ねるのもひとつの方法です。
動いてもずれにくいか
試着できるなら、その場で首を左右に振る、下を向く、軽く足踏みをするなど、運動に近い動きをしてみてください。
耳や鼻に当たる部分が痛くならないか
汗をかいたときに滑り落ちそうにならないか
外れ止めのバンドなどを使う場合、競技のルールに合っているか
見える範囲が狭くならないか
フレームが視界の端にかかる、足元が見えにくい、レンズの色で暗く見える。こうした違いは運動中の動きにも関わります。
球技なら横から来るボール、自転車なら後ろの確認や路面の段差など、自分の運動で見たい方向を思い浮かべて確かめてみてください。度付きのレンズが必要な方は、眼鏡店や眼科で相談しながら選ぶと安心です。
ヘルメットや帽子と一緒に試す
自転車のヘルメット、帽子のつば、マスクなど、運動中に一緒に使う道具と眼鏡がぶつかることがあります。つるがヘルメットのベルトに当たる、つばに押されてずれる、といった具合です。
できれば普段使っている道具を持って試着すると、実際の使い心地を確かめやすくなります。マスクと眼鏡の組み合わせについては「マスクやメガネと鼻のムズムズ:快適に過ごす工夫」も参考になります。
運動のあとの扱いも決めておく
レンズの砂ぼこりの落とし方や保管は、説明書や購入した店の案内に従いましょう。目元に触れる前に手を洗える場所を確かめておくのもひとつの工夫です。
試着の前に「どの運動で使うか」「一緒に使う道具」「試合に出る予定があるか」をメモしておくと、店で相談するときに伝えやすくなります。運動中の喉の乾きも気になる方は「運動中やランニングで喉がヒリヒリするときの工夫」もあわせてどうぞ。気になる状態が続くときは
運動のたびに目元が気になる、運動を終えてもしばらく続く。そんなときは、眼鏡選びだけで解決しようとせず、眼科への相談を考えてみてください。
充血や腫れ、痛み、見え方の変化があるときは、この記事の範囲ではありません。眼科に相談してください。急に見えにくくなった、強い痛みがあるといったときは、様子を見ずにすぐに眼科などの医療機関を受診してください。相談するときは、どんな運動で、どんな環境のときに気になったか、使っている眼鏡やコンタクトのことを伝えると、話がスムーズです。
よくある質問
Q. 普段の眼鏡やサングラスで代わりになりますか?
普段の眼鏡やおしゃれ用のサングラスは、運動中の動きやぶつかったときのことを想定しているとは限りません。保護を目的にした眼鏡と同じものとは考えず、製品の表示や説明書で用途を確かめてみてください。
Q. 試合で使ってよいかわからないときは?
競技や大会によって決まりが違うことがあります。大会の要項、所属チームの指導者、競技団体の案内を先に確認しておくと安心です。
Q. コンタクトを使っています。運動中はどう考えればいいですか?
コンタクトの使い方は、処方を受けた眼科の指示や、添付文書・パッケージの表示を優先してください。眼鏡との組み合わせも眼科で相談してみると安心です。
Q. 運動中に目に何か入ったときはどうすればいいですか?
まず運動を止め、目をこすらないようにしましょう。取れない、痛みがある、見え方が変わったというときは、自己判断で様子を見続けず、すぐに眼科などの医療機関に相談してください。

