まず確認したいこと

場所を整理する前に、いまの状況を少しだけ振り返ってみましょう。ここで確かめたいのは原因ではなく、急いで相談したほうがよい状態かどうかと、どんな場面で気になるかです。

すぐに医療機関へ相談したい状態

見え方が急に変わった、強い痛みがある、光がいつもよりまぶしくてつらい、目が開けにくいほど腫れている、急に強い充血が出た。こうしたときは場所の整理より先に、すぐに眼科などの医療機関へ相談してください。この記事では扱いません。

一方で、かゆみと一緒に軽い充血や腫れぼったさ、片目だけの違和感が続いている、繰り返し気になるという場合は、急ぎではなくても眼科への相談を考えてみてください。

どんな場面で気になるか

次のうち、思い当たる場面をチェックしてみてください。

  • アイメイクをしている日、またはメイクを落としたあと

  • コンタクトや眼鏡を長い時間使った日

  • 外出から帰ってきたあと

  • 新しい化粧品や洗顔料、タオルを使い始めた頃

  • 朝起きたとき、または夜寝る前

当てはまる場面があっても、それが原因だと決まるわけではありません。相談するときに伝える材料として、頭の片隅に置いておいてください。

鼻やくしゃみも一緒に気になるか

鼻水やくしゃみが同じ時期に気になっているなら、「鼻水と目のかゆみ・涙が同時に気になるときの考え方」や「くしゃみと目のかゆみが同時に気になるときにできること」も参考になります。この記事は、目元のどこが気になるかを伝えることに絞っています。

かゆい場所を言葉にするヒント

「目がかゆい」とひとことで言っても、感じている場所は人によってさまざまです。ここでは見分けるためではなく、相手に伝わる言葉を手元に用意するための整理をします。

触らずに、鏡で見て場所を確かめる

場所を確かめようとして、指で押したりこすったりすると、かえって目元に触れる回数が増えてしまいます。手で触れずに、明るい場所で鏡を見るところから始めてみてください。

確かめるのは「どのあたりが気になるか」だけで十分です。見た目の変化を自分で判断する必要はありません。

目元の場所の呼び方

伝えるときは、次のような呼び方を使うと場所を共有しやすくなります。どれに当てはまるかわからなければ、「このへん」と指で示しながら話してもかまいません。

場所の呼び方

伝えるときの言い方の例

目そのもの

「白目のあたり」「目の表面がかゆい感じ」

目頭・目尻

「鼻に近い側の目頭」「耳に近い側の目尻」

まぶたのふち

「まつげの生えぎわのあたり」

まぶたの皮膚

「上まぶたの皮膚」「目の下の皮膚」

はっきりしない

「目の中か外か、自分ではわからない」

「わからない」も大切な情報

目の中なのか、まぶたなのか、自分では区別しにくいことがあります。そのときは無理に決めず、「どちらかわからない」「両方のような気がする」と、そのまま伝えてください。

あわせて、左右どちらか、両方か、かゆい場所が日によって変わるかどうかも、伝えやすい情報です。

化粧やコンタクトとの時間の流れを整理する

目元には、化粧品やコンタクト、眼鏡、タオルなど、毎日触れるものがたくさんあります。ここでは、使ったものと気になった時間を並べることで、相談のときに話しやすくする工夫を紹介します。

使っているものと使い始めた日

  • アイメイクの化粧品や道具、メイク落とし

  • 洗顔料、まわりに使うスキンケア用品

  • コンタクトの種類と、つけている時間

  • 眼鏡やサングラス、顔をふくタオル

新しく使い始めたものがあれば、使い始めた日と製品の箱やパッケージを手元に残しておくと、相談のときに見せられます。目薬やコンタクトを使っている場合は、添付文書やパッケージの表示、購入した店や眼科の指示を優先してください。

その日の流れを時間順に書き出す

「朝メイクをした」「昼にコンタクトをつけた」「夕方外から帰った」「夜メイクを落とした」。その日の流れを時間順に並べ、気になったタイミングをひとこと添えておくと、相談の場で思い出しやすくなります。

記録のつけ方そのものは「鼻の調子を「記録する」という習慣」も参考になります。目の場合も、書くのは行動や使ったものを中心にして、目の様子は相談の材料として短く添える程度で十分です。

写真は無理に撮らなくてよい

目元の様子を写真に残しておくと、相談のときに見せられることがあります。ただし、撮るために受診を遅らせたり、目元に触れたりする必要はありません。撮れたときだけ、補足として使ってください。

「使い始めた日」「つけていた時間」「外出した時間」など、行動と身の回りのことを中心に書き出すと、相談のときに話の順番を組み立てやすくなります。

気になる状態が続くときは

身の回りを見直しても目元のかゆみが続く、繰り返し気になる、かゆい場所が広がってきたように感じる。そんなときは自分で場所や原因を決めず、眼科への相談を考えてみてください。

相談するときは、かゆい場所の呼び方、左右どちらか、いつ頃からか、使っている化粧品やコンタクト、目薬を伝えると話がスムーズです。見え方の急な変化や強い痛み、目が開けにくいほどの腫れ、つらいほどのまぶしさがあるときは、この記事の範囲ではありません。様子を見ずに、すぐに眼科などの医療機関へ相談してください。

受診とセルフケアの組み合わせ方は「セルフケアと通院、どう考える?」でも整理しています。

よくある質問

Q. 目の中かまぶたか、自分で見分ける方法はありますか?

自分で見分ける必要はありません。明るい場所で鏡を見て、気になるあたりを確かめる程度で十分です。目は自分ではよく見えない部分もあるため、わからないときは「わからない」と、感じている場所をそのままの言葉で伝えてかまいません。

Q. 場所を確かめるために、まぶたをめくって見てもいいですか?

場所を確かめるために目元を押したり、まぶたをめくったりする必要はありません。手で触れずに鏡で見る程度にとどめ、詳しいことは眼科で相談してください。

Q. メイクをした日だけ気になります。

相談のときに伝えたい情報です。使ったものと使い始めた日を書き出し、製品の箱やパッケージを手元に残しておくと伝えやすくなります。

Q. コンタクトを使っていて、目元がかゆいときはどうすればいいですか?

コンタクトの扱いは、添付文書やパッケージの表示、眼科の指示を優先してください。痛みや充血、見え方の変化があるときは、コンタクトの使用をやめて眼科に相談しましょう。強い痛みや急な見え方の変化があるときは、すぐに医療機関へ相談してください。

Q. 片目だけかゆいのですが、相談してもいいですか?

はい、片目だけでも相談してかまいません。左右どちらかは伝えやすい情報のひとつです。強い痛みや急な見え方の変化を伴うときは、様子を見続けずすぐに相談してください。