まず確認したいこと

新しく用意する前に、いまの状況を確かめてみましょう。次の項目のうち、当てはまらないものがあるところが、準備を見直す場所です。

  • 手元の眼鏡を、いつ作ったか覚えている

  • その眼鏡で、通勤や画面を見る作業などふだんの用事ができる

  • 職場や外出先で、眼鏡を取り出せる場所がある

  • 眼鏡を入れるケースがあり、鞄に入れても傷つきにくい

  • 外したレンズをしまう道具を、外出先でも用意できる

「眼鏡はあるけれど、どこにあるかわからない」「かけてみたら見え方に自信がない」という場合も、準備が必要なサインです。

予備の眼鏡がなくて困りやすい場面

コンタクトをふだん使っていると、眼鏡の出番は家の中だけ、ということも多いかもしれません。だからこそ、外で必要になったときに困りやすくなります。よくある場面を3つ挙げます。

予定が延びて、外すタイミングを逃す

残業、会食、移動の遅れ。予定より帰りが遅くなり、家に着くまで外せないことがあります。眼鏡が手元にあれば、途中で切り替えるという選択肢が生まれます。

外出先で違和感があり、外したくなる

ほこりっぽい場所や風の強い日、長い時間の画面作業のあとなど、外出先でコンタクトに違和感を覚えることもあります。違和感があるのにつけ続けるのは避けたいところですが、眼鏡がないと外す決断がしにくいのも事実です。

目のかゆみや鼻の不快感が一緒に気になる季節もあります。そんなときの考え方は「鼻水と目のかゆみ・涙が同時に気になるときの考え方」も参考になります。

眼鏡が古く、結局つけ続けてしまう

眼鏡そのものはあっても、何年も前に作ったもので「これで外を歩くのは不安」と感じることがあります。そうなると、眼鏡があっても予備としては使いにくくなります。持っていることと、使えることは別と考えておくとよさそうです。

予備の眼鏡を用意するポイント

ここからは、予備の眼鏡を「いざというときに使える状態」にしておくためのポイントです。できるところから整えてみてください。

まず、置き場所ごとに確かめておきたいことを表にまとめます。

置き場所

確かめておきたいこと

通勤・外出用の鞄

薄型のケースに入れて、毎日同じポケットに入れる

職場の机・ロッカー

取り出しやすく、ほかの人の物と混ざらない場所か

家の洗面所・玄関

帰宅してすぐ切り替えられる位置か

車・出張用の荷物

長く置きっぱなしにしていないか、ときどき状態を見る

普段の用途で見えるかを確かめる

予備の眼鏡は、外したあとの数時間を過ごすための道具です。家の中だけでなく、通勤、画面を見る作業、階段の上り下りなど、ふだんの用事をその眼鏡でこなせるかを一度試しておくと安心です。

運転をする方は、眼鏡で運転に必要な見え方が確保できているかも確かめておきたいところです。不安があれば、その眼鏡のまま運転を続けず、眼科や眼鏡店で相談してみてください。

度数を自分で選ばない

コンタクトの箱やパッケージに書かれた数値を見て、自分で眼鏡の度数を決めるのは避けましょう。眼鏡は眼鏡として、眼科や眼鏡店で見え方を確かめて作るのが基本です。

手元の眼鏡が合っているか自信がないときも同じです。「たぶん大丈夫」で済ませず、作り直しが必要かどうかを専門家に見てもらうと、予備として頼りやすくなります。

職場と鞄の置き場所を決める

  • 通勤用の鞄には、薄型のケースに入れて決まったポケットに

  • 職場では、机の引き出しやロッカーなど、すぐ手が届く場所に

  • 鞄を替える日は、眼鏡ケースも一緒に移す習慣をつける

職場で過ごす時間が長い方は、「オフィスで一日中喉が乾くときの工夫」で紹介している職場の空気の見直しもあわせて考えてみてください。

外すときの道具もセットで考える

眼鏡があっても、外したレンズをしまう場所がなければ困ってしまいます。レンズケースやケア用品を持ち歩くかどうか、使い捨てのレンズをどう扱うかは、購入した店や眼科の指示、添付文書を優先してください。

ときどき眼鏡の状態を見る

鞄や車に入れっぱなしの眼鏡は、フレームのゆるみやレンズの汚れに気づきにくいものです。季節の変わり目など、時期を決めて状態を確かめると、いざというときに慌てずにすみます。気になるところがあれば、眼鏡店で調整を相談してみてください。

「眼鏡を作った時期」「どこに置いたか」「最後に状態を確かめた日」をメモしておくと、置き忘れや作り直しの時期に気づきやすくなります。

気になる状態が続くときは

コンタクトをつけているときに、違和感、充血、痛み、見えにくさなどが気になる場合は、無理につけ続けず使用をやめ、眼科に相談することを考えてみてください。予備の眼鏡は、そうしたときにコンタクトを外せるようにしておくための準備でもあります。

強い痛みがある、急に見え方が変わった、レンズが外れないといったときは、様子を見ずにすぐに眼科などの医療機関へ相談してください。

とくに気になる状態がなくても、コンタクトを使い続けるなら、定期的に眼科で目の状態を確かめてもらいましょう。日本眼科医会も、処方されたレンズによる不具合が生じていないかを確認するため、定期的な眼科受診が大切だとしています。予備の眼鏡の見え方も、そのときに一緒に相談できます。

出典: 公益社団法人日本眼科医会「コンタクトレンズ関連情報」(2026年10月16日確認)

よくある質問

Q. 昔作った眼鏡を予備にしても大丈夫ですか?

通勤、画面を見る作業、階段の上り下りなど、ふだんの用事をその眼鏡でこなせるかをまず試してみてください。作った時期が古い場合や運転をする場合は、必要な見え方が確保できているかを眼科や眼鏡店で確かめておくと安心です。

Q. コンタクトの度数を見て、眼鏡を自分で選んでもいいですか?

おすすめしません。コンタクトの箱の数値をそのまま眼鏡に当てはめず、眼科や眼鏡店で見え方を確かめて作るのが基本です。

Q. 予備の眼鏡はどこに置くのがいいですか?

外したくなる場所の近く、たとえば通勤用の鞄の決まったポケットや職場の引き出しなど、すぐ取り出せるところを選んでみてください。

Q. 外したレンズは、外出先でどう扱えばいいですか?

出かける前に、外したときに要るもの(ケースやケア用品など)を購入した店や眼科で確認し、持ち歩くものを決めておきましょう。扱い方はレンズの種類によって違うため、添付文書や眼科の指示に従ってください。

Q. コンタクト中に痛みや見えにくさがあるときは?

無理につけ続けず使用をやめ、眼科に相談してください。強い痛みや急な見え方の変化があるときは、すぐに医療機関へ相談してください。