まず確認したいこと

工夫を考える前に、ペットとどんなふうに過ごしているかを振り返ってみましょう。「何をしたか」と「そのあと手をどうしたか」を分けて見ておくと、見直すところが考えやすくなります。

すぐに医療機関へ向かいたい状態

ペットの爪や体が目に当たった、引っかかれた、見え方が急に変わった、強い痛みや腫れ、急な充血がある。こうしたときは目をこすらず、すぐに眼科などの医療機関に相談してください。この記事では扱いません。

どんな触れ方をしたか

次のうち、当てはまる場面をチェックしてみてください。

  • 抱っこをしたり、顔を近づけたりした

  • ブラッシングやシャンプーなどのお手入れをした

  • ケージやトイレ、ペットの寝床を掃除した

  • ペットがよく乗るソファや布団で過ごした

  • 触れたあと、手を洗う前に顔や目元に触れた

当てはまる場面は、行動のどこから見直すかの手がかりとして使ってください。

ペットに触れたあとに目元が気になるときの考え方

ペットと暮らしていると、触れた直後に気になることがあると、つい結びつけて考えてしまいます。ここでは、そう決めつけないための見方を整理します。

触れたあとの手は、目元に近づきやすい

ペットをなでた手のまま、気づかないうちに髪を直したり、目元をぬぐったりすることもあるかもしれません。触れた直後は、手を洗う前に次の動作へ移りやすいものです。

そのため、「触れたこと」と「そのあと目元に手を近づけたこと」を分けて考えてみると、行動の見直しがしやすくなります。

同じ時間に、ほかのことも重なっている

ペットと過ごす時間は、掃除をしている、ソファや布団でくつろいでいる、外から帰ってきた直後、といった場面と重なることがあります。

ほこりが気になる場面については「布団や掃除のときの鼻ムズムズとハウスダストの工夫」でも扱っています。ペットだけを理由に考えず、そのときの環境もあわせて見ていくのがひとつの考え方です。

大きな判断は、ひとりで決めない

「一緒に暮らし続けて大丈夫かな」と不安になる方もいるかもしれません。ただ、原因を自分で決めて大きな判断をする前に、まずは眼科で相談してみることをおすすめします。

触れ方と生活動線の工夫

ここからは、ペットと過ごす時間の行動と、家の中の動線を見直す工夫を紹介します。目のかゆみが変わることを約束するものではなく、過ごし方の選択肢として、できそうなものから試してみてください。

こんなとき

見直すところ

抱っこや顔を近づけたとき

触れたあと手を洗うまでの行動

ブラッシングやお手入れのとき

する場所・着ている服・終わったあとの手洗い

寝床やトイレの掃除のとき

手袋の使い方・掃除後の手洗い

ソファや布団で過ごすとき

カバーの洗濯・自分の枕との分け方

触れた部位とタイミングを分けて見る

なでたのは背中か顔まわりか、抱っこしたのか、お手入れをしたのか。触れた日の行動を書き出しておくと、どの場面から見直すかを考えやすくなります。

書き出すのは「何をしたか」「手を洗ったのはいつか」といった行動の項目にとどめましょう。目の様子についてのメモは、眼科に相談するときの材料として使ってください。

目元に触れる前に手を洗う

ペットに触れたあとは、目元や顔に触れる前に手を洗うことを意識してみてください。手を洗う場所までの道のりを短くしておくと、続けやすくなります。

  • お手入れは洗面所に近い場所でする

  • 顔をふくタオルと手をふくタオルを分ける

  • 手を洗うまでは、髪や目元に触れないと決めておく

お手入れの場所と服を決める

ブラッシングやシャンプーは、換気しやすい場所や片づけやすい場所で行うのもひとつの方法です。お手入れ用の上着やエプロンを決めておき、終わったら脱いでから部屋に戻る、という流れをつくっておくのもよいでしょう。

掃除のしかたについては「ほこり・ハウスダストと鼻水:部屋づくりの工夫」も参考になります。

くつろぐ場所と寝る場所を分ける

ペットがよく乗るソファや布団は、カバーを洗う間隔を見直してみてください。自分の枕や顔が触れる寝具と、ペットのくつろぐ場所を分けておくのもひとつの工夫です。

家にいるだけで喉が気になる方は「家にいるだけなのに喉がイガイガするときに見直したいこと」もあわせてどうぞ。

ペットのいる家を訪ねるとき

実家や友人の家など、自分の家ではない場所でペットと過ごすこともあります。相手の家のペットだと、伝え方に迷うこともありますよね。

先に伝えておくこと

訪ねる前やその場で、目元が気になりやすいことを短く伝えておくと、お互いに過ごしやすくなります。病名や原因を説明する必要はありません。

伝え方の例:「目元が気になりやすいので、ペットに触ったあとに手を洗わせてもらってもいいですか」。ペットのせいだと言うのではなく、自分の行動のお願いとして伝えると、相手も受け止めやすくなります。

その場でできること

  • 手を洗える場所を先に教えてもらう

  • ペットがよく乗るソファではない席に座らせてもらう

  • ハンカチやタオルを自分用に持っていく

特定の場所で鼻の不快感が気になる方は「実家や古いお店など特定の場所で鼻がムズムズするのはなぜ?」も参考になります。

気になる状態が続くときは

触れ方や動線を見直しても目のかゆみが続く、ペットと過ごすたびに気になる、家にいるあいだずっと気になる。そんなときは自分で原因を決めず、眼科への相談を考えてみてください。

相談するときは、どんな触れ方をしたか、そのあと手を洗うまでの行動、ペットと過ごす時間などを伝えると話がスムーズです。痛みや見え方の変化、腫れ、充血があるときは、この記事の範囲ではありません。

受診とセルフケアの組み合わせ方は「セルフケアと通院、どう考える?」でも整理しています。

よくある質問

Q. ペットが原因なのでしょうか?

触れたあとに気になることがあっても、そのときの環境や手の扱いなど、ほかのことも重なっている場合があります。触れたあとの手と、くつろぐ場所の両方を見直し、気になる状態が続くときは眼科に相談してみてください。

Q. 触ったあと、つい目元をこすってしまいます。

まずは手を洗うまで目元に触れないと決めておくのがひとつの方法です。洗面所に近い場所でお手入れをするなど、手を洗いやすい動線をつくってみてください。

Q. 目を洗ったほうがいいですか?

まずは触れた手を洗い、目をこすらないようにしてみてください。洗顔と目を洗うことは別に考え、目を洗う方法や製品については、添付文書やパッケージの表示を確かめたうえで眼科や薬剤師に相談してください。

Q. 人の家のペットだと、言い出しにくいです。

ペットのせいだと伝える必要はありません。「手を洗わせてもらってもいいですか」のように、自分の行動のお願いとして短く伝えると、相手も受け止めやすくなります。