まず確認したいこと

工夫を考える前に、梅雨どきの暮らしを少し振り返ってみましょう。次のような場面に心当たりはありますか。

  • 肌寒い日と蒸し暑い日が交互に来ている

  • 除湿や冷房を使い始めた

  • 雨続きで窓を開ける回数が減っている

  • 洗濯物を部屋の中に干す日が増えた

  • 押し入れや部屋のすみの空気がこもった感じがする

思い当たる場面があれば、それが見直しの手がかりになります。

なお、この記事が扱うのは梅雨という湿気の時期全体の話です。台風や天気が崩れる前など、日ごとの天気の変化で気になる場合は、喉のイガイガが出たり消えたりするときの記事で扱います。

梅雨どきに喉がムズムズしやすい背景

「湿気があるのにどうして」と感じますよね。ここで原因をひとつに断定することはできませんが、よく挙げられる考え方を4つ並べてみます。

日ごとの気温差が大きい

梅雨どきは、雨で肌寒い日と蒸し暑い日が入れ替わりやすい時期です。気温差のある日に喉の違和感が気になりやすいと感じる人もいます。

気温差と喉の関係は「季節の変わり目に喉の違和感が出やすいときに知っておきたいこと」で詳しく整理しています。

除湿や冷房を使い始める

じめじめした空気を何とかしようと、除湿や冷房を使い始める時期でもあります。吹き出す風が顔や喉に当たり続けると、湿気の多い季節でも乾きを感じる人がいると言われています。

エアコンの風が気になる方は「エアコンの部屋で喉が乾く・イガイガするときの工夫」もあわせてどうぞ。

部屋の空気がこもりやすい

雨の日が続くと窓を開ける機会が減り、部屋の空気が入れ替わりにくくなります。部屋干しが増えることもあり、空気がこもった感じを覚えやすい時期です。

湿気がこもりやすい場所は、浴室や押し入れ、家具の裏など家の中にいくつもあります。においやこもった感じが気になる場所があれば、掃除や換気を見直すきっかけにしてみてください。

ほこりや掃除の後回し

雨続きで布団を外に干せない、窓を開けて掃除しにくいなど、梅雨どきは掃除や寝具の手入れが後回しになりがちです。

湿気そのものも、住まいの環境を変えます。東京都の情報サイトでは、ダニは増えるのに60%以上の湿度が必要で、湿度の高い梅雨時に増えはじめると案内されています。カビも、換気不足などで湿度が高くなると発生するとされています。湿気の時期は、乾燥とは別の理由で寝具や部屋の手入れを見直したい時期です。

ほこりっぽい場所での違和感は「ほこりっぽい場所で喉がムズムズするときの考え方」で扱っています。鼻のムズムズも一緒に気になる方は「雨の日・低気圧の日に鼻がムズムズするのはなぜ?」も参考になります。

喉の痛み・咳・熱っぽさ・声のかすれを伴っているときは、この記事の範囲ではありません。季節のせいと決めて工夫を重ねるより、専門家への相談を考えてみてください。

湿気の時期の過ごし方の工夫

ここからは、梅雨どきに取り入れやすい工夫を紹介します。体の変化を約束するものではなく、湿気の時期を過ごしやすくするための選択肢として、できそうなものから試してみてください。

まず、気になる場面と見直すところを表にまとめます。

こんなときに気になる

まず見直すところ

肌寒い日と蒸し暑い日が交互に来る

羽織るもの・飲み物の温度

除湿や冷房を使い始めた

風の向き・使う時間

雨続きで閉め切っている

換気の仕方・部屋干しの場所

掃除が後回しになっている

拭き掃除・寝具の手入れ

気温差に合わせて調整する

  • さっと羽織れる上着を手元に置いておく

  • 肌寒い日は温かい飲み物、蒸し暑い日は常温の飲み物など、その日に合わせて選ぶ

  • 天気予報で翌日の気温を確かめてから服を決める

除湿・冷房の風の当たり方を見直す

除湿や冷房を使うときは、風が顔や喉に直接当たらない向きに変えてみてください。寝るときは枕元に風が来ないよう、風向きやタイマーを工夫するのもひとつの方法です。

具体的な運転の仕方は、エアコンや除湿機の取扱説明書の記載を優先してください。

雨の合間に空気を入れ替える

雨が弱まったタイミングで窓を開ける、換気扇を回すなど、短い時間でも空気を入れ替えることを意識してみてください。

部屋干しは寝室や長く過ごす部屋を避け、空気が動く場所を選ぶのもひとつの工夫です。

こまめに拭き掃除をする

布団を外に干しにくい時期は、寝具のカバーをこまめに洗う、床や棚を拭き掃除するといった行動から始めてみてください。湿気がこもりやすい場所も、ときどき扉を開けて空気を通しておくとよいかもしれません。

同じ東京都の情報サイトでは、通気・換気や除湿で室内の湿度を60%以下にすること、梅雨時には除湿機やエアコンのドライ機能を使うことも挙げられています。湿度計で部屋の湿度を確かめ、除湿を使うときは前の項目のとおり、風が顔や喉に直接当たらない向きにしてみてください。

雨の日・晴れ間の日、除湿を使った日など、その日の天気や部屋の過ごし方と喉の感じをセットでメモしておくと、梅雨どきの自分のパターンが見えやすくなります。記録の付け方は「喉の違和感を記録してみる:いつ・どこで・何をしたか」で紹介しています。

出典: 東京都保健医療局「東京都アレルギー情報navi.」室内環境対策(2018年3月15日更新)

気になる状態が続くときは

過ごし方を工夫しても何週間も続いている、梅雨が明けても違和感が残っている、痛みや咳を伴うようになった——。

そんなときは季節のせいと決めず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「喉のイガイガが続くときの受診の目安」にまとめています。

次の季節に向けて準備しておきたい方は「季節の変わり目の前に見直したい喉まわりの準備」もあわせて読んでみてください。

よくある質問

Q. 湿気が多いのに喉がムズムズするのはなぜですか?

日ごとの気温差、除湿や冷房の風、こもりやすい部屋の空気、掃除の後回しなどが、梅雨どきによく挙げられる背景です。湿度の高い時期は、ダニやカビが増えやすい住まいの環境にもなります。乾燥だけが喉の違和感の背景とは限りません。

Q. 冬の喉の乾きとは違うのですか?

冬は空気の乾きが中心になりやすいのに対し、梅雨どきは気温差や部屋の空気のこもりなど、別の条件が重なりやすい時期です。冬の話は「冬の乾燥で喉がイガイガするときの考え方と暮らしの工夫」で扱っています。

Q. 除湿は使わないほうがよいですか?

無理に使うのをやめる必要はありません。使うときは風が顔や喉に直接当たらない向きにする、寝るときの使い方を工夫するなど、風の当たり方から見直してみてください。

Q. 鼻のムズムズも一緒に気になります。

梅雨どきに鼻も気になる方は、鼻の側から見直すのもひとつの方法です。「初夏〜梅雨(5〜6月)に鼻がムズムズするときの考え方」や「鼻のムズムズと喉のイガイガが同時に気になるとき」も参考にしてみてください。

Q. 喉の痛みや咳もあるときはどうすればいいですか?

痛み・咳・熱っぽさを伴う場合は、この記事で扱っている「梅雨どきの違和感」とは別の話になります。自己判断で様子を見続けず、「喉のイガイガが続くときの受診の目安」を参考に、専門家への相談を検討してください。