まず確認したいこと

手入れの話に入る前に、手元の加湿器について次の点を確かめておきましょう。型番と取扱説明書がそろっていれば、このあとの手順をそのまま当てはめられます。

  • 取扱説明書が手元にあるか。なければ本体の型番を控え、メーカーのサイトで探せるか

  • 加湿の方式(スチーム式・気化式・超音波式・ハイブリッド式など)

  • 取り外せる部品は何か(タンク・受け皿やトレー・フィルター・吹出口のカバーなど)

  • 前回いつ手入れをしたか、しばらく使っていなかった期間があるか

この記事が扱うのは、給水と手入れという日々の作業です。置き場所や運転の強さを見直したい方は「加湿器をつけても喉が乾くときに見直したいこと」のほうが近い内容です。

水の継ぎ足しと使う水の確かめ方

「少し残っているから足しておこう」という継ぎ足しは、つい習慣になりがちです。ただ、残り水の扱いは機種によって案内が違うため、まず説明書の給水のページを開いてみてください。

残り水の扱いを確かめる

  • 給水の前に、残った水を捨てるよう書かれているか

  • 継ぎ足しについて、してよい・しないでほしいなどの記載があるか

  • タンクを軽くすすいでから入れる、などの手順が書かれているか

米国環境保護庁(EPA)は家庭用加湿器の使い方について、タンクに水を長く入れたままにしないことや、手入れはメーカーの案内に従うことを挙げています。迷ったときは「入れたまま放っておかない」を基本に、説明書の手順に合わせてみてください。

使える水を確かめる

使える水も機種ごとに指定されています。水道水を使うよう書かれている機種もあれば、浄水器の水やミネラルウォーター、お湯などについて注意書きがある機種もあります。

ほかの機種や海外の情報で見かけた水の種類を、そのまま自分の加湿器に当てはめないことが大切です。説明書に書かれている水だけを使うのが、いちばん確かな方法です。

給水のたびに説明書を開くのは手間なので、「残り水は捨てる/使える水は○○」と付箋に書いて本体のそばに貼っておくと、家族のだれが給水しても同じ手順になります。

部品ごとの手入れの見方

手入れは「本体を丸ごと洗う」のではなく、部品ごとに頻度と方法が分かれていることがほとんどです。説明書の手入れのページを、次の表に沿って読み分けてみてください。

部品

説明書で確かめるところ

タンク

洗う頻度、使ってよい洗剤、ふたやパッキンの外し方

受け皿・トレー

水あかの落とし方、洗ったあとの乾かし方

フィルター

洗えるかどうか、つけ置きの可否、交換の時期と型番

本体・吹出口

拭いてよい範囲、水をかけてはいけない部分

手入れの前に電源を抜く

部品を外す前に、運転を止めて電源プラグを抜いておきます。スチーム式などの加熱する機種は、本体や残った水が冷めてから手入れを始めるよう書かれていることがあるので、説明書を確かめてください。

洗剤は説明書に書かれたものを使う

EPAは、洗浄剤や消毒剤はメーカーの案内に沿って使い、使ったあとはタンクを十分にすすぐよう呼びかけています。説明書に書かれていない洗剤や薬剤を自己判断で使うのは避けましょう。

洗ったあとは乾かしてから戻す

洗った部品は水気を切り、説明書の手順に沿って乾かしてから組み立てます。フィルターなど乾きにくい部品は、乾かし方や日光に当ててよいかの記載も見ておくと安心です。

喉の痛み・咳・熱っぽさ・声のかすれを伴っているときは、この記事の範囲ではありません。加湿器の手入れで様子を見るより、専門家への相談を考えてみてください。

使わない期間と使い始める前の点検

季節が変わって加湿器を使わなくなるときは、しまい方がそのまま次のシーズンの使い始めにつながります。

しまう前にすること

  • タンクと受け皿の水を捨て、部品ごとに手入れをする

  • すべての部品が乾いてから組み立てる

  • フィルターなど交換部品の扱い(交換・保管)を説明書で確かめる

  • 湿気の少ない場所に、ほこりがかからないようにしまう

EPAも、シーズンの終わりや使わないときは手入れをして部品を乾かしてから乾いた場所に保管し、次に使う前にほこりを落とすよう案内しています。

使い始める前の点検

久しぶりに出したときは、すぐに水を入れる前に、タンクや受け皿の汚れ・ほこり、フィルターの状態、電源コードの傷みを見ておきます。気になる点があれば、説明書の手入れ手順をひととおり行ってから使い始めましょう。

運転を始めたら、部屋の湿度も確かめておくと加湿しすぎに気づきやすくなります。湿度の目安と測り方は「部屋の湿度はどれくらい?喉の乾きが気になる人の湿度の目安と測り方」にまとめています。

気になる状態が続くときは

給水や手入れを見直しても何週間も続いている、部屋を離れても違和感が残る、痛みや咳を伴うようになった——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「喉のイガイガが続くときの受診の目安」にまとめています。

EPAは、加湿器の使用に関係していると思われる呼吸器の症状があるときは、使用をやめて医師に相談するよう案内しています。使い続けるかどうかを自己判断で決めないようにしてください。

よくある質問

Q. タンクの水が残っているとき、継ぎ足してもいいですか?

継ぎ足しの可否は機種ごとに取扱説明書で案内されています。残り水を捨ててから入れるよう書かれていれば、その手順に従うのが基本です。記載が見つからないときは、メーカーに問い合わせてみてください。

Q. 水道水と浄水器の水、どちらを使えばいいですか?

使える水は機種ごとに指定されています。ほかの機種や海外の情報で見かけた水の種類を当てはめず、自分の加湿器の説明書に書かれた水を使ってください。

Q. フィルターはどのくらいで交換すればいいですか?

交換の時期や、洗って使えるかどうかは機種によって違います。説明書の手入れのページで交換の目安と部品の型番を確かめ、型番を控えておくと買い替えのときに迷いません。

Q. 手入れをしているのに喉の乾きが気になります。

置き場所や運転の時間帯、部屋の広さとの相性など、手入れ以外にも見直せるところがあります。「加湿器をつけても喉が乾くときに見直したいこと」もあわせて読んでみてください。続く場合は専門家への相談も考えてみましょう。