まず確認したいこと

何かを入れる前に、手元の加湿器と入れたいものについて、次の点を確かめておきましょう。

  • 加湿器の型番と取扱説明書(なければメーカーのサイトで型番から探せるか)

  • 本体に、香り用のトレーやパッドなど専用の部品がついているか

  • 入れたいものの容器に、用途や使える機器についての表示があるか

  • 部屋に小さな子どもやペットがいるか、香りが苦手な家族がいるか

この記事が扱うのは「タンクに入れてよいか」という判断だけです。置き場所や運転の強さを見直したい方は「加湿器をつけても喉が乾くときに見直したいこと」を参考にしてください。

取扱説明書で見るところ

説明書には、給水や手入れのページのほかに、安全上の注意をまとめたページがあります。入れてよいものを確かめるときは、次の3か所を見てみてください。

見るところ

読み方

使える水

水道水など、タンクに入れてよい水の種類が書かれている。ここに書かれていないものは入れないのが基本

入れてはいけないもの

香料・洗剤・薬剤など、水以外のものを入れないよう注意書きがある機種もある

専用部品

香り用のトレーやパッドがある機種は、入れてよいものと入れる場所が決められている

専用部品とタンクを混同しない

香り用の専用部品がある加湿器でも、香りを入れてよいのはその部品だけで、タンクには水しか入れられないという機種もあります。「香りが使える加湿器だから、タンクに入れてもよい」とは限りません。

専用部品に使えるものの種類や量も、説明書に書かれたとおりにしてください。

手入れ用の洗剤も説明書で確かめる

米国環境保護庁(EPA)は、加湿器の洗浄剤や消毒剤はメーカーの案内に沿って使い、使ったあとはタンクを十分にすすぐよう呼びかけています。手入れに使うものも、運転中にタンクへ入れるものも、まずは説明書の記載が出発点です。

香りの機器と加湿器の違い

香りを部屋に広げる機器と、室内を加湿する機器は、見た目が似ていても作られた目的が違います。どちらにも使えると書かれていない限り、別のものとして扱うのがひとつの考え方です。

香りを楽しみたいとき

香りを楽しみたいなら、香りのために作られた機器を、その説明書どおりに使うという選び方があります。加湿器は加湿のために、と役割を分けておくと、迷いが少なくなります。

香りの楽しみ方そのものは「香りで気分転換:アロマと鼻まわりの心地よさ」で紹介しています。香りは好みが分かれるので、家族や同じ部屋で過ごす人の様子にも気を配ってみてください。

除菌をうたう液体を使いたいとき

加湿器用として売られている液体もありますが、使ってよいかは加湿器の説明書と、その液体の表示の両方を見て判断します。どちらかに「使えない」とあれば使わず、どちらにも記載がなければメーカーに問い合わせてから考えましょう。

タンクの水を清潔に保ちたいという目的なら、まずは説明書どおりの給水と手入れを続けることが出発点です。

入れたいものがあるときは、加湿器のメーカーと、入れたいもののメーカーの両方に、型番と商品名を伝えて問い合わせると確実です。
喉の痛み・咳・熱っぽさ・声のかすれを伴っているときは、この記事の範囲ではありません。加湿器に何かを入れて様子を見るより、専門家への相談を考えてみてください。

入れてしまったときは

説明書を読む前に、タンクに香料や薬剤を入れてしまった。そんなときは、慌てずに次の順で対応してみてください。

まず運転を止める

  • 運転を止め、電源プラグを抜く

  • そのまま使い続けない。窓を開けるなどして、部屋の空気を入れ替える

  • 加熱する機種は、本体や中の水が冷めてから触る

メーカーに伝えること

中身を捨てて洗う前に、メーカーに問い合わせて対応を確かめるのが確実です。問い合わせのときは、次のことを伝えるとやりとりがスムーズです。

  • 加湿器の型番

  • 入れたものの商品名と、入れたおおよその量

  • どのくらいの時間運転したか

  • においや音、水漏れなど、気づいた変わったこと

洗い方や、使い続けてよいかはメーカーの案内に従ってください。部品の交換や点検が必要と言われることもあります。

気になる状態が続くときは

加湿器の使い方を見直しても何週間も続いている、部屋を離れても違和感が残る、痛みや咳を伴うようになった——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「喉のイガイガが続くときの受診の目安」にまとめています。

何かを入れた加湿器を使ったあとに体調の変化が気になるときも、使用をやめて医師に相談してください。

よくある質問

Q. 加湿器のタンクにアロマオイルを入れてもいいですか?

その加湿器の取扱説明書で、タンクに入れてよいものとして書かれていなければ入れないのが基本です。香り用の専用部品がある機種でも、香りを入れてよいのはその部品だけという場合があります。

Q. 加湿器用の除菌剤なら入れてもいいですか?

加湿器の説明書と、その液体の表示の両方を確かめてください。どちらかに使えないとあれば使わず、記載がなければ両方のメーカーに型番と商品名を伝えて問い合わせてから判断しましょう。

Q. 間違えて入れてしまいました。どうすればいいですか?

運転を止めて電源プラグを抜き、そのまま使い続けないでください。型番・入れたもの・量・運転した時間をメーカーに伝え、洗い方や使い続けてよいかの案内に従ってください。

Q. タンクの水を清潔に保つにはどうすればいいですか?

まずは取扱説明書に書かれた給水と手入れの手順を続けることが出発点です。何かを足す前に、説明書の手入れのページを確かめてみてください。

Q. 喉の痛みや咳もあるときはどうすればいいですか?

痛み・咳・熱っぽさを伴う場合は、この記事で扱っている加湿器の使い方とは別の話になります。自己判断で様子を見続けず、「喉のイガイガが続くときの受診の目安」を参考に、専門家への相談を検討してください。