まず確認したいこと

工夫を試す前に、いまの状態を少しだけ振り返ってみましょう。「いつ気になるか」「もともとの鼻の状態」「降りたあとも続くか」の3点に目を向けると、あとで紹介する工夫を選びやすくなります。

  • 離陸時か、着陸時か、飛行中ずっとか——気になるタイミングによって、意識したい工夫が変わることがあります

  • もともと鼻がつまり気味だったか——搭乗前の状態によって感じ方が変わる場合があります

  • 着陸後も違和感が続くか——フライト中だけで落ち着くことが多いようですが、続く場合は後述の受診目安も確認を

気圧の変化で鼻・耳がつらく感じやすい背景

「なんで飛行機に乗ると鼻や耳がこんな感じになるんやろう」と不思議に思ったことがあるかもしれません。ここでは断定的な医学的説明ではなく、一般的に言われている考え方を整理します。

くわしいメカニズムを断定することはできませんが、代表的な考え方を知っておくと落ち着いて向き合いやすくなります。

上空と地上の気圧差

飛行機が上昇・下降する際は、機内の気圧が短時間で変化します。この変化に体が追いつきにくいことが、鼻や耳のつまった感じにつながりやすいと言われています。

日常生活の中でも、天気や気圧の変化で鼻の通りが気になることがあります。そうした場面については「天気や気圧の変化と鼻づまりの関係」でも取り上げています。

もともとの鼻の状態

普段から鼻がつまりやすい状態にあると、気圧の変化による違和感をより感じやすくなる場合があるとも言われています。搭乗前の体調を整えておくことが工夫の一つになります。

そもそも鼻の中で何が起きてつまった感じになるのかは「鼻づまりはどうなってる?鼻の中で起きていること」で仕組みから解説しています。

機内の乾燥した空気

機内は地上に比べて空気が乾燥しやすい環境です。乾燥が鼻や喉の違和感を強める一因になるという考え方もあり、水分補給や保湿を意識する人も少なくありません。

搭乗前後にできる工夫

ここからは一般的に知られている工夫です。どれも医学的な効果を保証するものではなく、自分に合うものを探すための選択肢として、無理のない範囲で試してみてください。

搭乗前に意識すること

気になるポイント

試してみたい工夫

体調全般

睡眠や食事など、いつも通りの体調管理を意識する

水分補給

搭乗前後にこまめに水分をとる

鼻がつまり気味なとき

マスクなどで鼻・喉まわりを保護する

体調がすぐれない日は、搭乗前に少し余裕を持ったスケジュールにしておくと、気持ちの面でも落ち着きやすいです。

離着陸のときにできること

  • あくびをする、飲み物を飲む、ものを噛むといった動作は、一般的に「耳抜き」の工夫として知られています

  • 耳の違和感が強いときは、鼻をつまんで軽く息を送る方法を知っている人もいますが、無理に強く行うのは避けてください

  • 小さなお子さんの場合は、飲み物を少しずつ飲ませるなどの工夫がよく知られています

耳抜きの方法には個人差があり、強く行うと耳に負担がかかることがあります。無理をせず、違和感が強いときは中断してください。

機内での過ごし方

機内の乾燥が気になる場合は、マスクで喉や鼻まわりの潤いを保つ、こまめに水分をとるといった工夫が一般的です。

普段から鼻の通りが気になりやすい人は、日常の工夫を知っておくと搭乗時にも応用しやすくなります。「鼻の通りが気になるときの日常の工夫まとめ」もあわせて参考にしてください。

気になる状態が続くときは

着陸後も鼻や耳の違和感がなかなか引かない、耳の聞こえにくさが続く、強い痛みがある——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。詳しくは「鼻の不調が長く続くときは:受診を考える目安」にまとめています。

また、風邪気味なのか、季節性の鼻の不快感なのか判断に迷う場合は「風邪?花粉?と迷ったときの考え方」も参考になります。迷ったときは早めに専門家へ相談することをおすすめします。

よくある質問

Q. 飛行機で鼻や耳がつらくなるのはなぜですか?

上空と地上の気圧差に体が追いつきにくいことが関わっていると言われています。もともとの鼻の状態や体調によっても感じ方は異なり、原因を一つに断定することは難しいものです。

あくびをする、飲み物を飲む、ものを噛むといった動作が、一般的に耳抜きの工夫として知られています。強く行うと耳に負担がかかることがあるため、無理のない範囲で試してみてください。

普段から鼻がつまりやすい状態にあると、気圧の変化による違和感を感じやすくなる場合があるとも言われています。搭乗前に体調を整えておくことが一つの工夫になります。

多くの場合はフライト後しばらくすると落ち着くようですが、違和感や聞こえにくさが長く続く、強い痛みがあるといった場合は、自己判断で様子を見続けず受診を考える目安を参考に専門家へ相談することを検討してください。


参考情報