まず確認したいこと

工夫を考える前に、いまの状態を少し振り返ってみましょう。「いつから続いているか」「横になると強まるか」「咳を伴うか」の3点を意識すると、自分に合う工夫を選びやすくなります。

  • いつから続いているか——最近始まったのか、季節の変わり目から続いているのかをメモしておくと目印になります

  • 横になると強まるか——寝る前や起床直後に気になりやすいなら、姿勢との関係を考えてみる余地があります

  • 咳を伴うか——喉のイガイガや咳が一緒に出るかどうかも、あとで振り返るときの手がかりになります

考えられる背景

鼻の奥から喉に流れていくような感じがすると、「これは何なんだろう」と気になる方も多いと思います。ただ、ここで特定の原因を断定することはできません。

まず知っておきたいのは、鼻と喉はひとつの通り道としてつながっているという体のつくりです。鼻でつくられた分泌物は、もともと喉のほうへ流れて自然に飲み込まれる仕組みになっています。

鼻と喉のつながりについて

普段はこの流れをあまり意識することはありませんが、分泌物の量や粘り気が変わると、流れを感じ取りやすくなることがあると言われています。医学的な場面では、こうした鼻から喉への流れの感覚を「後鼻漏」と呼ぶことがあるようですが、これはこの感覚を表す一般的な呼び名のひとつであり、それ自体が特定の病名や原因を意味するものではありません。

季節の変わり目に鼻水が気になりやすい方は「季節の変わり目に鼻水が気になるときの考え方」もあわせてご覧ください。

分泌物の量や粘り気の変化

気温や空気の乾燥具合によって、鼻の中の分泌物の量や粘り気は変わりやすいと言われています。粘り気が強くなるほど流れを感じやすくなるという声もあります。

横になると鼻から喉への流れを感じやすくなるのは、体の姿勢によって流れの向きが変わりやすいためではないかと考えられています。この点は断定的な原因特定ではなく、あくまで一般的な傾向として捉えておくとよいでしょう。

日常でできる工夫

背景がはっきりしなくても、日常の中で試しやすい工夫はいくつかあります。水分・室内環境・寝る前の姿勢の3つに分けて考えると取り入れやすくなります。

水分をこまめにとる

場面

試してみたい工夫

日中

常温の水や白湯をこまめに一口ずつとる

就寝前

コップ一杯の水を飲んでおく

起床直後

まず水を一口飲んで喉を潤す

水分を意識してとることは、喉の乾きを感じにくくする工夫のひとつです。カフェインの多い飲み物より、常温の水や白湯を選ぶ日を増やしてみるのも一つの選択肢です。

室内の乾燥を防ぐ

  • 加湿器や濡れタオルで部屋の湿度を保つ

  • 就寝時は加湿と換気のバランスを意識する

  • エアコンの風が直接顔に当たらないようにする

加湿しすぎるとカビやダニの原因になることがあるため、湿度計で目安を確認しながら調整しましょう。

横になる前の一工夫

就寝時に頭の位置を少し高くしておくと、流れを感じにくくなるという声もあります。枕を一枚重ねてみるなど、無理のない範囲で試してみるのもよいでしょう。

寝る姿勢と鼻の通りの関係については「鼻づまりで眠れない夜の工夫」でも詳しく紹介しています。

気になる状態が続くときは

工夫を試しても鼻水が喉に流れる感じが長く続く、色がついている、咳や喉の痛みを伴う——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。詳しくは「鼻の不調が長く続くときは:受診を考える目安」にまとめています。「風邪か花粉か」で迷う場合は「風邪?花粉?と迷ったときの考え方」も参考になります。

よくある質問

Q. 鼻水が喉に流れる感じがするのはなぜですか?

特定の原因を断定することはできませんが、鼻と喉はもともとひとつの通り道としてつながっており、分泌物の量や粘り気が変わることで流れを感じ取りやすくなることがあると言われています。

「後鼻漏」は、鼻から喉へ分泌物が流れる感覚を指す一般的な呼び名として使われることがある言葉です。それ自体が病名や診断を意味するものではなく、原因はさまざまに考えられています。気になる場合は自己判断せず専門家に相談することを考えてみてください。

枕を一枚重ねて頭の位置を少し高くするなど、無理のない範囲で試してみる方は少なくないようです。効果を保証するものではありませんが、選択肢のひとつとして取り入れやすい工夫です。

明確な基準を自分で判断するのは難しいものです。症状が長引いたり、色がついている、咳や喉の痛みを伴うときは、日数にかかわらず一度専門家に相談することを考えてみてください。「受診を考える目安」も参考になります。


参考情報