まず確認したいこと

メモをつくる前に、ひとつだけ確かめておきたいことがあります。それは、メモの準備より先に相談したほうがよい状態ではないかということです。

メモより先に、すぐに相談したい状態

見え方が急に変わった、強い痛みがある、光がまぶしくて目を開けているのがつらい、急に強い充血や腫れが出た、目に薬品や異物が入った・ぶつけた。こうしたときはメモや写真の準備を待たず、すぐに眼科などの医療機関へ相談してください。

メモは、伝え忘れを減らすための道具です。準備のために受診を遅らせる必要はありません。書けたところまでで十分です。

受診前に手元にそろえたいもの

メモとあわせて、次のものを持っていくと、言葉だけでは伝えにくいことも見せられます。

  • 使っている目薬の箱や容器

  • コンタクトの種類がわかるもの(箱や処方の控えなど)

  • ふだん使っている眼鏡

  • お薬手帳など、ほかに使っている薬がわかるもの

受付の時間や予約の要否、持っていくものの指定がある場合は、受診する眼科の案内を優先してください。

メモにまとめたい3つのこと

診察の時間は限られています。伝えたいことを全部書こうとすると長くなりがちなので、3つの項目に分けて短くまとめるのがおすすめです。

始まりと左右の違い

いつ頃から気になり始めたか、急にか少しずつか。右目・左目・両目のどれか、左右で感じ方に違いがあるかも書いておきましょう。

気になる場所がはっきりしないときは、「目の中かまぶたかわからない」と書いてかまいません。

使っているものと装用時間

目薬、コンタクト、眼鏡、アイメイクの化粧品など、目元に使っているものを書き出します。コンタクトは、1日に何時間くらいつけているか、つけたまま寝てしまったことがあるかも伝えたい情報です。

最近使い始めたものや、使うのをやめたものがあれば、その時期も添えておきましょう。

生活への支障と聞きたいこと

画面を見る作業がつらい、運転が不安、コンタクトを続けてよいか迷っているなど、困っている場面を書いておくと、相談の目的が伝わりやすくなります。

最後に、聞きたいことを2〜3個に絞って書いておくと、聞きそびれを減らせます。

項目

書いておきたいこと

始まりと左右

いつ頃から・急にか少しずつか・右目/左目/両目

使っているもの

目薬・コンタクト・眼鏡・化粧品、使い始めた時期、装用時間

生活への支障

困っている場面(作業・運転・コンタクトの使用など)

聞きたいこと

2〜3個に絞った質問

メモのひな形と書き方の例

ここでは、そのまま書き写して使えるひな形を紹介します。カッコ内は書き方の例で、実際の内容は自分の状況に置き換えてください。

全部を埋める必要はありません。わからない項目は空けておくか、「わからない」と書いておけば十分です。

記録の考え方は「喉の違和感を記録してみる:いつ・どこで・何をしたか」や「鼻の調子を「記録する」という習慣」も参考になります。

ふだん書き留めておくなら、「コンタクトをつけた時間」「画面を見た時間」「使い始めたもの」など、行動と使ったものを中心にすると、ひな形に書き写しやすくなります。目の感じ方は、受診前にまとめて書き添える程度で十分です。

当日の伝え方

メモを用意しても、当日は緊張して話の順番が崩れてしまうこともあります。ここでは、限られた時間で伝えるための順番を紹介します。

最初に「いちばん気になること」をひとこと

話し始めに、いちばん気になっていることをひとことで伝えましょう。そのあとは、聞かれたことに答えながら、必要に応じてメモを見て補足すれば大丈夫です。

メモはそのまま見せてもいい

うまく話せないときは、メモを見せながら説明してもかまいません。目薬の箱やコンタクトの種類がわかるものも、言葉で説明するより見せたほうが早いことがあります。

写真は撮れていれば補足として

目元の様子を写真に撮っていれば、補足として見せられることがあります。ただし、写真を撮るために受診を遅らせたり、目元に触れたりする必要はありません。

最後に聞きたいことを確かめる

話が終わる前に、メモに書いた聞きたいことが聞けたかを確かめましょう。言われたことは、その場でメモの余白に書き留めておくと、帰ってから見返せます。

気になる状態が続くときは

受診までのあいだに、見え方が変わってきた、痛みが強くなった、腫れや充血が急に強くなった。そんなときは予約の日を待たず、すぐに眼科などの医療機関へ相談してください。

受診後も気になる状態が続くときは、同じメモに経過を書き足しておくと、次の相談で前回からの変化を伝えやすくなります。

受診とセルフケアの組み合わせ方は「セルフケアと通院、どう考える?」でも整理しています。

よくある質問

Q. メモはどのくらい詳しく書けばいいですか?

1枚に収まる程度で十分です。始まりと左右、使っているものと時間、困っていることと聞きたいことの3つを、短く書いておきましょう。

Q. メモが書けていなくても受診していいですか?

はい、かまいません。メモは伝え忘れを減らすための道具です。準備のために受診を遅らせる必要はありません。

Q. 目の写真を撮っておいたほうがいいですか?

撮れていれば補足として見せられることがありますが、撮るために受診を遅らせたり、目元に触れたりする必要はありません。

Q. 使っている目薬やコンタクトはどう伝えればいいですか?

名前を覚えていなくても、目薬の箱や容器、コンタクトの種類がわかるものを持っていけば伝えられます。装用時間もあわせて伝えましょう。