まず確認したいこと

マスクを試すかどうか決める前に、いまの夜の状態を少しだけ振り返ってみましょう。「いつ乾きを感じるか」「寝室の空気はどうか」「鼻の通りはどうか」の3点です。

いつ乾きを感じるか

  • 朝起きた直後に気づくことが多い

  • 夜中や明け方に目が覚めることがある

  • 寝る前から、すでに喉が乾いた感じがある

朝に気づくことが多い方は「朝起きたら喉がイガイガするときの考え方と寝室の工夫」、夜中に目が覚める方は「寝ている間に喉が乾いて目が覚めるときの考え方」もあわせて読むと、見直すところが整理しやすくなります。

寝室の空気はどうか

エアコンや暖房をつけたまま寝ているか、窓を閉め切っているか。マスクの前に寝室の空気を見直すほうが合っている場合もあります。

加湿器を使っているのに乾く感じがある方は「加湿器をつけても喉が乾くときに見直したいこと」で、置き場所や使い方の見直しを紹介しています。

鼻の通りはどうか

寝るときに鼻の通りが気になっている場合、マスクをすると息苦しさを感じやすくなることがあります。

鼻と口呼吸の関わりは「鼻づまりと口呼吸・いびきの関係——夜間に気になる人へ」で整理しています。

寝るときのマスクで知っておきたいこと

寝るときのマスクには、心地よいと感じる人がいる理由と、合わないと感じる人がいる理由の両方があります。ここでは両面を並べてみます。

口元の空気がこもる感じがある

マスクをしていると、吐く息で口元がほんのり温かく、しっとりした感じになります。この感じを心地よいと感じて、寝るときに使っている人もいます。

ただし、マスクをすれば朝の喉の感じが変わると決まっているわけではありません。感じ方には個人差があります。

息苦しさや暑さを感じることがある

一方で、マスクをつけたままだと息苦しい、顔のまわりが暑いと感じて、かえって眠りにくくなる人もいます。夏場や、布団を厚くしている季節は特に感じやすいようです。

息苦しさを感じたら無理に続けないことが大切です。

耳の痛み・肌あたり・ずれ

一晩つけていると、耳のゴムが痛くなったり、肌がこすれたりすることがあります。寝返りでずれて、気づくと外れてしまうこともあります。

形や素材によって感じ方が変わることもあります。素材ごとの特徴は「喉の乾きが気になる人のマスクの選び方(素材・加湿タイプ)」にまとめています。

清潔に使えるかどうか

寝ているあいだのマスクは、長い時間、口元に触れ続けます。毎晩取り替えられるか、洗って乾かせるかも、続けるうえで考えておきたいところです。

息苦しさを感じるとき、鼻の通りが悪いときは、マスクをつけたまま寝るのは控えてください。小さな子どもや、自分でマスクを外しにくい人には使わないでください。喉の痛み・咳・熱っぽさを伴っているときは、この記事の範囲ではありません。専門家への相談を考えてみてください。

無理なく試すための工夫

ここからは、寝るときのマスクを試してみたい方に向けた工夫です。喉の変化を約束するものではなく、自分に合うかどうかを確かめるための進め方として読んでみてください。

試す前に、向いていそうな夜と見送りたい夜を表にまとめます。

こんな夜は

考え方

寝室が乾きやすい季節・エアコンをつけて寝る夜

寝室の空気を整えたうえで、マスクを試してみる

鼻の通りが気になる夜

マスクは見送り、鼻の側から見直す

暑くて寝苦しい夜

マスクは見送り、風向きや寝具を見直す

まずは寝室の空気から整える

マスクだけに頼るより、寝室の空気を先に整えておくほうが取り入れやすいと感じる人もいます。

  • 加湿器を置く、または濡らしたタオルを室内に干す

  • エアコンの風が顔に直接当たらないよう、風向きを変える

  • 寝る前に数分だけ窓を開けて、空気を入れ替える

湿度の目安や測り方は「部屋の湿度はどれくらい?喉の乾きが気になる人の湿度の目安と測り方」で紹介しています。

短い時間から試す

いきなり一晩中つけるのではなく、寝つくまでのあいだだけつけてみる、という試し方もあります。寝苦しく感じたら外せるよう、枕元に置き場所を決めておくと安心です。

寝るとき用を分けておく

  • 耳が痛くなりにくい、肌あたりのやわらかいものを選ぶ

  • 日中用とは分けて、寝るとき用を用意する

  • 使い捨てなら毎晩新しいものに、布なら洗って乾かしたものに替える

マスクの形や着け方の工夫は、鼻の側から書いた「マスクやメガネと鼻のムズムズ:快適に過ごす工夫」も参考になります。

枕元の水と寝る前の流れもセットで

マスクは寝る前の過ごし方のひとつにすぎません。枕元に水を置く、寝る前にひと口飲むといった習慣と組み合わせて考えてみてください。

寝る前の流れ全体は「寝る前にできる喉のケア習慣」で、手順として整理しています。

マスクをした夜としなかった夜で、翌朝の喉の感じと眠りやすさを並べてメモしておくと、自分に合うかどうかを判断しやすくなります。

気になる状態が続くときは

寝室を整え、マスクも試してみたけれど何週間も乾きが続いている。日中まで違和感が残るようになった。痛みや咳を伴うようになった——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「喉のイガイガが続くときの受診の目安」にまとめています。

寝ているあいだに口が開いている気がする方は、寝る姿勢の面から「枕の高さや寝る姿勢で喉が乾く?寝室で見直したいこと」も読んでみてください。

よくある質問

Q. 寝るときにマスクをすると喉の乾きは変わりますか?

口元の空気がこもる感じを心地よいと感じて使っている人はいますが、マスクをすれば変わると言い切ることはできません。寝室の空気や寝る前の過ごし方とあわせて、自分に合うかどうかを確かめてみてください。

Q. 寝るときのマスクが息苦しいです。どうすればいいですか?

息苦しさを感じるときは、無理につけ続けないでください。寝つくまでのあいだだけにする、マスクは見送って寝室の空気を整える、といった方法もあります。鼻の通りが気になる夜は、マスクより先に鼻の側から見直してみてください。

Q. 日中につけていたマスクを、そのまま寝るときに使ってもいいですか?

寝ているあいだは長い時間口元に触れるので、寝るとき用に新しいもの、または洗って乾かしたものに替えると気持ちよく使えます。日中のマスクの中で乾く感じについては「マスクの中で喉が乾く・イガイガするときの工夫」で扱っています。

Q. 寝るときはどんなマスクを選べばいいですか?

耳が痛くなりにくく、肌あたりがやわらかく、寝返りでずれにくいものを優先して選ぶのが、ひとつの考え方です。素材ごとの違いは「喉の乾きが気になる人のマスクの選び方(素材・加湿タイプ)」にまとめています。

Q. 喉の痛みや咳もあるときはどうすればいいですか?

痛み・咳・熱っぽさを伴う場合は、この記事で扱っている「寝るときの乾き」とは別の話になります。自己判断で様子を見続けず、「喉のイガイガが続くときの受診の目安」を参考に、専門家への相談を検討してください。