まず確認したいこと

工夫を考える前に、この冬の暮らしを少しだけ振り返ってみましょう。「どの場面で気になるか」「冬だけか」「続いているか」の3点を見ておくと、このあとの内容を自分の暮らしに当てはめやすくなります。

どの場面で気になるか

次のうち、当てはまるものに印をつけてみてください。

  • 朝起きた直後が、いちばんカラカラしている

  • 外を歩いているとき、冷たい空気を吸い込むと気になる

  • 暖房をつけた部屋に長くいると気になる

  • 外と室内を行き来したあとに気になる

  • 場面に関係なく、一日中なんとなく続いている

冬だけなのか

毎年、寒くなると始まって暖かくなると気にならなくなる。そういう季節ぐるみの出方なら、この記事が近い内容です。

一方で、暖房をつけた瞬間から気になるという方は、季節よりも器具が起点かもしれません。その場合は「暖房をつけると喉がイガイガするときの考え方と部屋の工夫」のほうが近い内容です。

続いているかどうか

寒くなってから数日のことなのか、冬のあいだずっと続いているのか。長く続いている場合については、記事の後半で触れます。

冬に喉がイガイガしやすい背景

「どうして冬だけなんだろう」と不思議に感じますよね。ここで原因をひとつに断定することはできませんが、よく挙げられる考え方を4つ並べてみます。冬はこれらが同時に重なりやすい季節だと言われています。

冬の外気は水分が少ない

気温が下がると、空気が含んでいられる水分の量そのものが少なくなります。そのため、冬の外の空気は一年の中でも乾いた状態になりやすいと言われていて、外を歩いているあいだはその空気を吸い込み続けることになります。

暖房で室内も乾く

外が乾いているうえに、室内では暖房が動いています。暖めた空気は乾いた状態に傾きやすいと言われていて、外でも室内でも乾いた空気の中にいる時間が長くなります。

暖房器具の種類や使い方による違いは「暖房をつけると喉がイガイガするときの考え方と部屋の工夫」で扱っています。

冷たい外と暖かい室内の行き来

冬は、冷たい外の空気と暖かい室内の空気を一日に何度も行き来します。入ったり出たりのたびに、喉が受ける空気の温度と乾き方が切り替わります。

この行き来のあとに違和感を覚える人もいるようです。

冬は飲む回数が減りがち

暑い季節と違って、冬は喉の渇きを感じにくく、気づくと長い時間飲み物を口にしていなかった、という人もいます。乾いた空気の中にいるのに補う回数が減る。この組み合わせも、冬ならではの背景のひとつです。

喉の痛み・咳・熱っぽさ・声のかすれを伴っているときは、この記事の範囲ではありません。自己判断で工夫を重ねるより、専門家への相談を考えてみてください。

冬を通した暮らしの工夫

ここからは、冬のあいだ続けやすい工夫を場面ごとに紹介します。体の変化を約束するものではなく、冬を過ごしやすくするための選択肢として、できそうなものから試してみてください。

まず、気になる場面と見直すところを表にまとめます。

こんな場面で気になる

まず見直すところ

外を歩いているとき

口元を覆う・鼻から吸う

暖房をつけた部屋にいるとき

加湿・風向き・換気

一日中なんとなく続く

飲む回数・手元の飲み物

朝起きた直後

寝室の空気・枕元の水

外出するとき:口元を覆う

  • マフラーやネックウォーマーで口元まで覆って歩く

  • マスクをして、吸い込む空気に自分の息のうるおいを混ぜる

  • できるだけ鼻から吸うことを意識する

マスクの中が逆に乾いて気になる方は「マスクの中で喉が乾く・イガイガするときの工夫」も参考になります。

室内にいるとき:空気にうるおいを足す

  • 加湿器を置く、または濡らしたタオルや洗濯物を室内に干す

  • 暖房の風が顔や喉に直接当たらないよう、向きや座る位置を変える

加湿器が手元になくても、濡れタオル1枚から始められます。

飲み物:回数を意識する

冬は喉の渇きを感じにくいぶん、手の届く場所に飲み物を置いておく、行動と一口をセットにしておく、といった仕組みで回数を保つ人が多いようです。

温かい飲み物を選ぶ人が多い季節ですが、何を飲むかに決まった正解はありません。選び方は「喉のうるおいを保ちたいときの飲み物の選び方」で扱っています。

朝:寝室の空気と枕元の水

真冬の朝、起きた直後がいちばんカラカラしているという方は、寝ているあいだの寝室の空気が関わっていると言われています。寝る前に加湿する、枕元に水を置いておく、という工夫がよく紹介されています。朝だけの違和感については「朝起きたら喉がイガイガするときの考え方と寝室の工夫」で詳しく扱っています。

無理をしない

冬は長い季節です。全部を一度にやろうとせず、いちばん気になる場面ひとつから始めるほうが続けやすいでしょう。

「外を歩いた日」「暖房を長くつけた日」「飲む回数が少なかった日」など、その日の過ごし方と喉の感じをセットでメモしておくと、冬の暮らしのどこを見直せばよいかが見えやすくなります。

気になる状態が続くときは

暮らしの工夫を試しても冬のあいだずっと続いている、痛みや咳を伴うようになった——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「喉のイガイガが続くときの受診の目安」にまとめています。

鼻のムズムズも一緒に気になっている方は「鼻のムズムズと喉のイガイガが同時に気になるとき」もあわせて読んでみてください。

よくある質問

Q. 冬になると喉がイガイガするのはなぜですか?

冬の外気は水分が少ないこと、暖房で室内も乾くこと、冷たい外と暖かい室内を行き来すること、飲む回数が減りがちなことが、よく挙げられる背景です。

Q. 暖房をつけた瞬間から気になります。同じ話ですか?

背景には重なるところがありますが、器具が起点の場合は暖房の種類や使い方という別の視点が加わります。「暖房をつけると喉がイガイガするときの考え方と部屋の工夫」で扱っています。

Q. 真冬の朝だけとくにカラカラです。どこから見直せばいいですか?

朝だけ強い場合は、寝ているあいだの寝室の空気から見直す人が多いようです。詳しくは「朝起きたら喉がイガイガするときの考え方と寝室の工夫」で扱っています。

Q. 冬は温かい飲み物のほうがいいですか?

温かい飲み物を選ぶ人が多い季節ですが、決まった正解はありません。手の届く場所に置いて回数を保つことから始めてみてください。選び方は「喉のうるおいを保ちたいときの飲み物の選び方」へ。

Q. 喉の痛みや咳もあるときはどうすればいいですか?

痛み・咳・熱っぽさを伴う場合は、この記事で扱っている「冬の乾燥による違和感」とは別の話になります。自己判断で様子を見続けず、「喉のイガイガが続くときの受診の目安」を参考に、専門家への相談を検討してください。