まず確認したいこと

工夫を考える前に、どんな運転のときに気になるのかを振り返ってみましょう。次のような場面に心当たりはありますか。

  • エアコンの吹出口が顔や首のほうを向いている

  • 暖房や冷房を強めにして、長い時間走っている

  • 長距離の運転で、休憩をとらずに走り続けている

  • 運転中に同乗者と長く話している

  • 運転中、ふと気づくと口が開いていることがある

  • 車内の掃除やフロアマットの手入れがしばらくできていない

思い当たる場面があれば、そこが見直しの入口になります。

なお、この記事は自分で運転する人に向けた内容です。飛行機や新幹線で移動する乗客の立場とは、できる工夫が少し違います。

運転中の機器の操作や飲食は、安全を最優先にしてください。この記事で紹介する工夫は、出発前や停車中、休憩のときに行うことを前提にしています。

車の中で喉が乾きやすい背景

車の中で喉が気になる理由を、ひとつに断定することはできません。ここでは、よく挙げられる考え方を4つ並べてみます。

狭い空間でエアコンの風が当たり続ける

車内は部屋に比べてずっと狭く、吹出口と体の距離も近くなります。エアコンの風が顔や首に当たり続けると、乾きを感じやすいと言われています。

部屋のエアコンでの喉の乾きについては「エアコンの部屋で喉が乾く・イガイガするときの工夫」で整理しています。

運転中は飲み物を口にしにくい

運転中はハンドルから手を離しにくく、飲み物を口にするタイミングが限られます。そのため、気づくと長い時間なにも飲んでいなかったということも起こりがちです。

日中の飲み物の選び方については「喉のうるおいを保ちたいときの飲み物の選び方」も参考になります。

同乗者と長く話し続ける

運転しながら同乗者と長く話し続けると、話しているあいだは飲み物を口にする機会がさらに減ります。会話で喉が気になる場面は「話していると喉がイガイガするときの工夫(仕事・接客)」で扱っています。

車内のほこりや空気の状態

シートやフロアマット、ダッシュボードには、乗り降りのたびに外からほこりが入り込みます。エアコンを入れたときに、ほこりっぽさを感じる人もいます。

車のエアコンのフィルターなどの点検・交換の目安は車種によって違うため、取扱説明書や購入した販売店の案内を確認してください。

喉の痛み・咳・熱っぽさ・声のかすれを伴っているときは、この記事の範囲ではありません。工夫を重ねるより、専門家への相談を考えてみてください。

運転する日にできる工夫

ここからは、運転する日に取り入れやすい工夫を紹介します。体の変化を約束するものではなく、車内で過ごしやすくするための選択肢として、できそうなものから試してみてください。

まず、気になる場面と見直すところを表にまとめます。

こんな運転で気になる

まず見直すところ

エアコンをつけて走っているとき

吹出口の向き・風の強さ

長距離の運転

休憩の取り方・飲み物の準備

同乗者と話しながらの運転

休憩のときの過ごし方

エアコンを入れた直後

車内の掃除・フィルターの点検

出発前に吹出口の向きを決めておく

  • 乗り込んだら走り出す前に、吹出口を顔や首に直接当たらない向きにする

  • 風の強さや温度も、出発前に決めておく

  • 内気循環と外気導入の使い分けは、車の取扱説明書を確認する

走り出してから調整したくなったときは、安全な場所に停車してから行うようにしてください。

飲み物を手の届く場所に用意する

出発前に、ふた付きの飲み物をドリンクホルダーに用意しておくと、停車中や休憩のときに口にしやすくなります。

信号待ちなどで慌てて飲もうとせず、安全に停車しているときにひと口とる、という習慣にしておくのがおすすめです。

休憩をこまめにとる

長く運転する日は、休憩のたびに車から降りて飲み物をとることを意識してみてください。外の空気を吸って体を伸ばすことも、気分転換になります。

休憩のときに窓を開けて車内の空気を入れ替えるのも、ひとつの方法です。

車内を掃除しておく

  • フロアマットのほこりを、ときどき外ではたく

  • ダッシュボードや吹出口のまわりを拭く

  • シートの上の砂やほこりを払っておく

鼻のムズムズも一緒に気になる方は「エアコンをつけると鼻がムズムズするときにできる工夫」も参考になります。

運転した時間・エアコンの使い方・休憩の回数と、喉の感じを降りたあとにメモしておくと、自分に合う過ごし方が見えやすくなります。

気になる状態が続くときは

運転のときの工夫を試しても何週間も続いている、車を降りても違和感が残るようになった、痛みや咳を伴うようになった——。

そんなときは自分だけで判断せず、耳鼻咽喉科などの専門家に相談することを考えてみてください。受診を考える目安は「喉のイガイガが続くときの受診の目安」にまとめています。

職場など、自分で空調を変えにくい場所でも気になる方は「オフィスで一日中喉が乾くときの工夫」もあわせて読んでみてください。

よくある質問

Q. 車の中で喉が乾くのはなぜですか?

狭い車内でエアコンの風が当たり続けること、運転中は飲み物を口にしにくいこと、同乗者と長く話し続けること、車内のほこりなどが、よく挙げられる背景です。

Q. 運転中に飲み物を飲んでもいいですか?

運転中は安全を最優先にしてください。この記事では、出発前に飲み物を用意しておき、安全に停車しているときや休憩のときに口にすることをおすすめしています。

Q. エアコンは切ったほうがよいですか?

車内の温度は快適さや安全な運転にも関わるため、無理に切る必要はありません。切るより、吹出口の向きや風の強さを出発前に調整することから試してみてください。

Q. 長距離の運転で特に気になります。

長く運転する日は、休憩の回数を増やして、そのたびに車から降りて飲み物をとる、窓を開けて空気を入れ替えるといった過ごし方を意識してみてください。休憩の計画を出発前に立てておくのもひとつの方法です。

Q. 喉の痛みや咳もあるときはどうすればいいですか?

痛み・咳・熱っぽさを伴う場合は、この記事で扱っている「車内での乾き」とは別の話になります。自己判断で様子を見続けず、「喉のイガイガが続くときの受診の目安」を参考に、専門家への相談を検討してください。